BTCはFOMCを無難に通過 テクニカル的なサポートで下げ渋る

18日のビットコイン(BTC)円は1525万1329円から取引が始まった。東京時間は前日の下げから揺り戻しとなり1535万円近辺まで戻したが、終盤からは米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え戻り売りが入り、欧州時間には1510万円周辺まで水準を下げた。一方、その後は米国株相場の上昇を受けてBTCは下げ止まった。FOMCでは金利の据え置きが決定され、経済見通し(SEP)ではスタグフレーションを想起させる見通しが示された。一方、金利見通しは年内2回の利下げが維持された。結果を受けてBTCは一時下値を試すも、パウエル議長が利上げシナリオを否定したこともあってその後は反発し、終値は1522万3973円とほぼ変わらずだった。


FOMCが発表したドットプロットでは、中央値は年内2回の利下げを示した一方、年末まで金利据え置きを想定する参加者が増えた。ただ、全体の温度感としてはトランプ関税の影響が物価に反映されるまで政策を維持することが強調され、特別タカ派的ともハト派的とも判断し難い内容だったと言える。イベント通過によってBTCには買い戻しが入るとみていたが、中東情勢を巡って数日以内に米国が軍事介入する可能性が高まっているとの見方もあり、緊張感が残っている。他方、米国の現物ビットコインETFには連日のように数億ドル単位で資金が流入しており、本日も相場は底堅い推移となるか。ドル建てBTC相場は一目均衡表の雲上限と三角保ち合いの下限が下支えとなっており、テクニカル的な買い支えも期待される。



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bitbank Report 2025/06/19:BTCはFOMCを無難に通過 テクニカル的なサポートで下げ渋る