Twitterのハッキングに関してFBIが捜査開始、ビットコインアドレスのツイートが禁止に

今週水曜日、複数の署名人のTwitterアカウントがハッキングされ本人以外の誰かがツイートを行うという事件が発生した。ハッキングされたアカウントにはMicrosoft創業者のビル・ゲイツ氏や元米大統領のバラク・オバマ氏が含まれる。この事件の捜査にはFBIも動き出している。
ハッキングされたアカウントでは、ビットコインを送金すると送金した額の倍のビットコインを返金するとの内容が相次いだ。ツイートにはビットコインのアドレスが含まれ、このアドレスには10万ドル相当のビットコインの送金が確認されている。
このハッキング事件の究明を急ぐFBIはブロックチェーン上のトランザクションを分析・解析する企業にコンタクトを取った。この分野でサービスを展開するCipherTraceとChainalysisがFBIから捜査協力要請があったことを明かした。
ハッカーがツイートしたアドレスにあるビットコインは誰が送金したかは不明だが、もしここから動きだすことがあれば捜査の手がかりになるとみられている。
ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の詐欺は以前から存在し問題視されており、Twitter社は仮想通貨のアドレスと思われる数列をツイートできないよう制限した。現在はスパムとして処理される仕様になっている。
この仕様変更により、ブロックチェーン上で大きな送金が発生した際に通知してくれるWhale Alertなどのアカウントも送金アドレスをツイートできなくなり別の問題も発生している。