BTCは大きく上に往って来い ETFフローは資金ローテーションを示唆

21日のビットコイン(BTC)円は1670万3998円から取引が始まった。東京時間は上げ渋る展開で始まると、中盤にかけて戻り売りが優勢となり1630万円周辺まで水準を下げた。一方、金(ゴールド)相場に利益確定売りが入る中、海外勢参入後のBTCは下げ幅を奪回すると、米国時間序盤には上値を伸ばす展開となり、ショートカバーを伴って1730万円まで戻した。しかし、その後買いは続かず、終盤にかけて上げ幅を縮小すると、今朝方には1660万円を割り込み、結果的にBTCは上に往って来いとなった。終値は1647万8270円となり、ドル建てでは節目11万ドル(≒1668万円)の維持に失敗。日足では長い上ヒゲをつけ、上値の重さを印象付けた。


一時はゴールドからの資金ローテーションを想起させる値動きを演じたBTCだったが、1週間ぶりの高値に戻した後に戻り売りが優勢となった格好だ。尤も、昨日の米国の現物ビットコインETFへのフローは+4.75億ドルと、5営業ぶりの資金純流入となっており、機関投資家マネーのローテーションが実際に指摘される。上値の重さから依然としてクジラによるBTCのショートポジションが注視されていることが窺えるが、昨日も指摘の通りBTCの需給面は改善傾向にあると言え、クジラに対する懸念も徐々に後退するだろう。米政府機関の閉鎖が続き、主要経済指標の発表が延期される中、FOMCを控えたブラックアウト期間に入っていることから、本日も手掛かりに乏しいが、BTC相場の下値は堅いと見ている。



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bitbank Report 2025/10/22:BTCは大きく上に往って来い ETFフローは資金ローテーションを示唆