BTCは底堅くも3.1万ドル維持失敗 薄商いでサポート効かず

4日のビットコイン(BTC)対円は反落し、前日の上げ幅を縮小した。前日に終値で31,000ドル水準となる448万円を昨年6月ぶりに終値で回復したBTC相場は、この日の東京時間に前日の高値(453.7万円)を試す場面もあったが、薄商いのなか勢いは続かず失速すると、ジリ安に転じ31,000ドル水準周辺での推移となった。この日は米国が独立記念日で休場となり、米時間序盤のBTC相場も鈍い値動きが続いたが、ドル指数が緩やかに戻し始めると、相場は終盤にかけて小幅に下落し31,000ドル水準を下抜けた。


やはり高値揉み合いに転じたBTC相場だが、先週までBTC相場のレジスタンスとなっていた31,000ドル水準が昨日はサポートに転じるかと思いきや、あっさりと下抜けしてしまった。薄商いでの値動きはダマシが起こりやすいと言われるが、今回もその良い例となった格好か。ただ、昨日は米市場が休場だったこともあり、失望売りで相場が強く押すこともなくBTC相場は底堅い。本日は6月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公開(27時)まで目星い材料が視野に入らず、BTCは上値が重い展開が続くと想定される。ただ、先のFOMCでは経済の状況を精査するために利上げが見送られており、議事要旨が会合参加者の慎重姿勢を印象付ける内容となれば、BTC相場にはプラスとなろう。チャートの面では、先ず31,000ドルを回復できるかに注目したい。



PDFリンク
bitbank Report 2023/07/05:BTCは底堅くも3.1万ドル維持失敗 薄商いでサポート効かず