BTCはアルト主導で上昇 相場は4日続伸もそろそろ失速か

15日のビットコイン(BTC)対円は上昇し、4日続伸した。週末は360万円台中盤で動意に欠ける展開が続いたBTC相場だったが、この日はアップデートを控えたビットコイン・キャッシュ(BCH)の他、ライトコイン(LTC)相場を筆頭に東京時間から強含み、BTCも連れ高で370万円台に乗せると、米時間まで小確りと推移した。BCHはアップデート通過後から売られたが、BTCは米株の反発を味方につけ底堅い推移で376万円にタッチ。一方、米市場後半にはBCH相場の下落が市場全体の重石となりBTC相場も小緩むと、終値にかけて上げ幅を縮小した。


BTCは日足でのカラカサ出現や、ボリンジャーバンド-2σ死守により、テクニカル的な買い戻しがどこまで続くかが目先の焦点となっているが、昨日も米債務上限問題に進展がないなか、米国債利回りはジリジリと上昇しており、BTC相場の続伸には手掛かり不足かと指摘される。本日もバイデン米大統領とマッカーシー(共)下院議長らの協議があるが、明日からは大統領のG7出席のため、協議がさらに引き延ばされる可能性は高く、やはり市場のリスク選好度はなかなか上向かないだろう。昨日のBTC日足は長い上ヒゲをつけており、週末からの相場上昇もそろそろ失速するか。



PDFリンク
bitbank Report 2023/05/16:BTCはアルト主導で上昇 相場は4日続伸もそろそろ失速か