ビットコインアドレスの作り方5ステップ|注意点も解説

「ビットコインを受け取るために自分のアドレスを作りたい」「長い英数字を自分で設定する必要があるのか」と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
ビットコインアドレスは、基本的にウォレットを作成して受取画面を開くことで自動的に生成されます。
自分で英数字を考えたり、プログラムを使って計算したりする必要はありません。
ただし、安全に利用するには、ウォレットの管理方式、送金ネットワーク、秘密鍵やリカバリーフレーズとの違いを理解しておくことが重要です。
本記事では、ビットコインアドレスの作り方を5ステップで解説します。
アドレスの種類、ビットコインを受け取る手順、誤送信を防ぐ確認方法も説明するため、初めてアドレスを作る人は順番に確認してください。
ビットコインアドレスとは

ビットコインを受け取るための宛先
ビットコインアドレスとは、ビットコインを受け取る際に宛先として使用する英数字の文字列です。
銀行振込における口座番号に近い役割を持ちますが、銀行口座とは管理方法や取引の仕組みが異なります。
ビットコインを送ってもらう場合、送信者へ自分の受取アドレスを共有します。
ウォレットによっては、英数字の文字列だけでなく、読み取り用のQRコードも表示されます。
送信者はアドレスをコピーするかQRコードを読み取り、送信先として指定します。
ウォレットとアドレスは同じものではない
ウォレットは、ビットコインの送受信に必要な鍵や取引情報を管理する仕組みです。
一方、ビットコインアドレスは、ウォレットが表示する受取先の情報です。
一つのウォレットから複数の受取アドレスが生成されることもあります。
受取画面に新しいアドレスが表示されても、別のウォレットに切り替わったとは限りません。
公開してよい情報と公開してはいけない情報
受取用のビットコインアドレスは、送信者へ共有することを前提とした情報です。
アドレスを知られただけで、対応するビットコインを自由に送信されるわけではありません。
一方、秘密鍵やリカバリーフレーズは、ウォレットを操作・復元するための重要な情報です。
秘密鍵やリカバリーフレーズを第三者へ伝えると、別の端末からウォレットを操作される可能性があります。
受取アドレスと秘密情報を混同しないことが大切です。
また、ビットコインの取引記録は公開台帳で確認できるため、アドレスを氏名やSNSアカウントと一緒に公開すると、取引履歴との関連を推測される可能性があります。
ビットコインアドレスの作り方5ステップ

1. ウォレットの管理方式を選ぶ
最初に、秘密鍵を自分で管理する方法と、事業者に管理を任せる方法のどちらを利用するか考えます。
自分で鍵を管理するウォレットでは、利用者自身がリカバリーフレーズを保管します。
端末が故障しても、復元情報があれば対応ウォレットへ復元できる場合があります。
事業者管理型のサービスでは、利用者が秘密鍵を直接保管せず、ログイン情報や本人確認、サービス側の復旧手続きによってアカウントを管理するのが一般的です。
どちらが適しているかは、利用目的や自分で管理できる範囲によって異なります。
2. 公式の配布元からウォレットを準備する
ウォレットアプリを利用する場合は、公式サイトや正規のアプリ配布ページから入手します。
広告、SNSのメッセージ、メールに記載されたリンクから直接インストールすると、偽アプリや偽サイトへ誘導される可能性があります。
アプリ名だけで判断せず、提供元、公式サイトからの案内、利用者向けのセキュリティ情報を確認しましょう。
端末のOSやアプリを更新し、画面ロックや生体認証も設定しておくと、端末を紛失した場合の不正操作リスクを抑えやすくなります。
3. 新しいウォレットを作成して復元情報を保管する
ウォレットアプリを起動し、「新しいウォレットを作成」などの項目を選択します。
作成途中で、複数の英単語からなるリカバリーフレーズやバックアップ情報が表示される場合があります。
この情報はウォレットの復元に使われるため、第三者へ送信したり、入力を求めるサイトへ登録したりしないでください。
スマートフォンのスクリーンショット、オンラインストレージ、通常のメモアプリへ保存すると、端末やアカウントが侵害された際に流出する可能性があります。
紙などのオフライン媒体へ正確に記録し、端末とは分けて保管する方法が考えられます。
ウォレットごとにバックアップ方法が異なるため、作成時に表示される公式の説明を確認してください。
4. ビットコインの受取画面を開く
ウォレットの作成が終わったら、資産一覧から「Bitcoin」または「BTC」を選択します。
続いて、「受け取る」「入金」「Receive」などの項目を開きます。
画面上に英数字のビットコインアドレスとQRコードが表示されれば、受取アドレスの準備は完了です。
多くの場合、アドレスはウォレット内部で自動生成されます。
利用者が英数字を一文字ずつ設定する必要はありません。
事業者管理型のサービスを利用する場合は、預入・入金画面からビットコインを選択すると、利用者用の預入アドレスが表示されるのが一般的です。
5. ネットワークとアドレスを確認する
アドレスが表示されたら、対象通貨がビットコインになっているか確認します。
複数のネットワークを選べる画面では、送信元と受信先が同じネットワークに対応している必要があります。
ビットコインアドレスが表示されていても、別の暗号資産や異なるネットワークの受取画面を開いている可能性があります。
アドレスをコピーした後は、コピー元と貼り付け先の先頭・中央・末尾を照合しましょう。
最初の受け取りでは、最低預入数量を確認したうえで少額を送信し、正常に反映されたことを確認してから次の操作へ進む方法もあります。
ビットコインアドレスを作る2つの方法

自分で秘密鍵を管理するウォレットで作る
自分で秘密鍵を管理するウォレットでは、ウォレット作成時に鍵が生成され、そこから受取アドレスが作られます。
ウォレットの管理権限を自分で持ちやすい反面、バックアップや復元情報の保管も利用者自身で行います。
リカバリーフレーズを紛失し、利用中の端末にもアクセスできなくなると、ウォレットを復元できない可能性があります。
自分で管理する場合は、アドレスを作る操作よりも、復元情報を安全に保管する作業が重要です。
事業者管理型サービスの預入アドレスを利用する
事業者管理型のサービスでは、アカウントの預入画面からビットコイン用のアドレスを表示できます。
秘密鍵はサービス側で管理される場合が多く、利用者はログイン情報や認証機能を使って操作します。
自分でリカバリーフレーズを保管しない場合がある一方、サービスの利用条件、入出金の停止、最低預入数量、必要な承認回数などの影響を受けます。
預入アドレスが変更される場合もあるため、過去に保存したアドレスをそのまま使用せず、送信前に最新の入金画面を確認することが大切です。
手動生成が初心者向けではない理由
ビットコインアドレスは、技術的には秘密鍵、公開鍵、ハッシュ処理、エンコードなどを通じて生成されます。
ただし、乱数の品質や秘密鍵の保存方法に問題があると、安全性を損なう可能性があります。
仕組みを学ぶ目的を除けば、初心者が無名のアドレス生成サイトや自作プログラムを使って実際の資産を管理する必要性は高くありません。
配布元やセキュリティ情報を確認できるウォレットで、自動生成されたアドレスを使うほうが操作ミスを減らしやすいでしょう。
ビットコインアドレスの主な種類

ビットコインアドレスには複数の形式があり、先頭の文字から形式を判断できる場合があります。
主な形式は「1」「3」「bc1q」「bc1p」から始まります。
1から始まるレガシー形式
「1」から始まるアドレスは、初期から使われている代表的な形式です。
広く知られている一方、取引データの構造によっては、新しい形式より送信時のネットワーク手数料が大きくなる場合があります。
3から始まる形式
「3」から始まるアドレスは、複数の条件を設定するスクリプトや、互換性を考慮したSegWitの利用などに使われます。
同じ「3」で始まっていても、内部の条件が同一とは限りません。
bc1qから始まるSegWit形式
「bc1q」から始まるアドレスは、一般にネイティブSegWit形式として利用されます。
大文字と小文字を混在させない構造や、入力ミスを検出するための仕組みを備えています。
bc1pから始まるTaproot形式
「bc1p」から始まるアドレスは、Taprootで利用される形式です。
新しい形式に対応していない送信元も考えられるため、表示されたアドレスを任意に変換せず、送信元と受信先の対応状況を確認してください。
先頭文字だけを見て安全性を判断することも避けましょう。
作成したアドレスでビットコインを受け取る手順

受取画面でBitcoinネットワークを選ぶ
ウォレットまたはサービスの受取画面で、対象通貨がビットコインになっているか確認します。
ネットワークを選択する画面がある場合は、送信側と受信側で同じネットワークが指定されているか確認してください。
名称が似ている別の暗号資産や、ビットコインの価格に連動する別ネットワーク上の資産は、通常のビットコインとは異なります。
アドレスまたはQRコードを共有する
表示されたアドレスは、コピー機能を使って送信者へ共有します。
対面で操作する場合は、受取画面のQRコードを読み取ってもらう方法もあります。
長い英数字を手入力すると、文字の見間違いや入力漏れが発生しやすくなります。
コピーやQRコードを利用した場合でも、読み取られたアドレスが受取画面と一致しているか確認しましょう。
送信前に文字列を照合する
コピーした文字列は、送信画面へ貼り付けた後に再確認します。
確認するポイントは、先頭の数文字、中央付近の数文字、末尾の数文字、対象通貨、送信ネットワーク、送信数量です。
端末が不正なソフトウェアの影響を受けていると、コピーしたアドレスが別の文字列へ置き換えられる可能性も考えられます。
「コピーしたから正しい」と判断せず、貼り付け後の照合まで行いましょう。
受信状況と承認状況を確認する
送信操作が行われると、ウォレットに「未承認」「処理中」などと表示される場合があります。
ビットコインの取引はネットワークへ送信された後、ブロックへ取り込まれることで承認が進みます。
ウォレットやサービスによっては、一定数の承認を待ってから利用可能残高へ反映します。
すぐに残高へ反映されない場合は、送信者からトランザクションIDを確認し、送信状況、ネットワーク、必要承認数を調べます。
同じ内容を繰り返し送信すると二重に送ってしまう可能性があるため、取引状況を確認してから対応してください。
ビットコインアドレスの作成・利用時の注意点

リカバリーフレーズを他人に伝えない
ビットコインを受け取るために必要なのは、受取アドレスです。
送信者、サポート担当者、知人などにリカバリーフレーズや秘密鍵を伝える必要はありません。
「確認のため」「アドレスを有効化するため」などの理由で入力を求められても、公式の利用方法と一致するか慎重に確認してください。
リカバリーフレーズを知られると、別の端末へウォレットを復元される可能性があります。
コピーしたアドレスを書き換えられていないか確認する
アドレスはコピーして利用するのが一般的ですが、貼り付け後の確認を省略しないことが大切です。
先頭と末尾だけではなく、中央部分もいくつか照合すると、別のアドレスへの置き換えに気づきやすくなります。
送信者と受取人が別々の端末で同じアドレスを確認する方法もあります。
異なるネットワークのアドレスを使用しない
暗号資産の送信画面では、複数のネットワークが表示される場合があります。
手数料の表示だけを見てネットワークを選択すると、受取側が対応していない可能性があります。
送信側と受信側の両方で、通貨名とネットワーク名を確認してください。
不明なネットワーク名が表示された場合は、そのまま操作を進めず、送信元と受信先の公式情報をそれぞれ確認しましょう。
最初から大きな金額を送らない
初めて利用するアドレスやサービスへ送る場合は、少額で受信できることを確認してから次の送信を行う方法があります。
テスト送信ではネットワーク手数料が別途発生する可能性がありますが、アドレスやネットワークの間違いを早い段階で把握しやすくなります。
最低預入数量が設定されているサービスでは、少額すぎると残高へ反映されない場合があります。
受取画面の注意事項も確認してください。
非公式アプリや生成サイトを利用しない
検索結果や広告に表示されたサイトが、公式のウォレット配布元とは限りません。
秘密鍵やリカバリーフレーズをブラウザ上で生成・入力させるサイトは、情報が外部へ送信される可能性を否定できません。
実際の資産を扱うウォレットは、配布元、更新状況、バックアップ方法、セキュリティ情報を確認して選ぶことが重要です。
同じアドレスを長期間使い回さない
同じビットコインアドレスを繰り返し利用すると、複数の取引が同じ利用者に関連するものとして分析されやすくなります。
ウォレットが受取のたびに新しいアドレスを表示する場合は、通常、そのウォレットが管理する複数の受取先を使い分けています。
以前のアドレスを利用できるかどうかは、ウォレットやサービスの仕様を確認してください。
アドレスとウォレットを安全に管理する方法

復元情報は端末とは別の場所に保管する
リカバリーフレーズをスマートフォンだけに保存していると、端末の故障や紛失と同時に情報へアクセスできなくなる可能性があります。
端末とは別の場所で、第三者に見られにくく、紛失や破損にも配慮した方法で保管します。
複数の場所に保管する場合は、保管場所が増えるほど盗み見られる機会も増えるため、管理範囲を明確にしておきましょう。
アプリや端末の認証機能を設定する
ウォレットアプリの暗証番号、端末の画面ロック、生体認証などを設定します。
事業者管理型のサービスを利用する場合は、ログイン用パスワードの使い回しを避け、利用可能な追加認証を設定します。
ただし、認証機能はリカバリーフレーズの代わりにはなりません。
アプリへログインできる状態と、ウォレットを復元できる状態は分けて考える必要があります。
受取アドレスが変わっても慌てない
ウォレットによっては、受取画面を開くたびに新しいアドレスが表示されます。
これは、取引同士を関連付けられにくくするための仕組みである場合があります。
新しいアドレスが表示されたからといって、以前受け取ったビットコインが消えたとは限りません。
残高や取引履歴がウォレット内で正常に表示されているか確認してください。
機種変更前に復元方法を確認する
スマートフォンを変更する前に、使用中のウォレットがどの方法で復元されるか確認します。
自分で鍵を管理するウォレットでは、リカバリーフレーズを使って新しい端末へ復元する場合があります。
事業者管理型のサービスでは、ログイン、本人確認、追加認証の再設定などが必要になる場合があります。
古い端末を初期化する前に、新しい端末で残高やアドレスが正常に表示されることを確認しましょう。
ビットコインアドレスのよくある質問

アドレスの作成に料金はかかりますか
ビットコインアドレスをウォレット内で生成するだけで、ビットコインネットワークへ支払う手数料が発生するわけではありません。
ただし、有料の機器を使用する場合や、サービスごとの利用料金が設定されている場合があります。
ビットコインを実際に送信するときは、送信取引にネットワーク手数料が発生するのが一般的です。
一つのウォレットで複数のアドレスを作れますか
多くのウォレットでは、一つのウォレットから複数の受取アドレスを生成できます。
複数のアドレスが表示されても、それぞれの残高を同じウォレット内でまとめて管理できる場合があります。
対応数や表示方法はウォレットによって異なります。
ビットコインアドレスは公開してもよいですか
受取アドレスは、ビットコインを送ってもらうために共有する情報です。
ただし、公開台帳からアドレスに関係する取引を確認できるため、氏名や連絡先と結び付けて広く公開する場合はプライバシーにも注意が必要です。
秘密鍵、リカバリーフレーズ、認証コードは公開しないでください。
古いアドレスは引き続き使えますか
自己管理型ウォレットでは、以前に生成したアドレスを引き続き管理している場合があります。
一方、事業者管理型サービスの預入アドレスは、運用上の理由で変更されることがあります。
過去のアドレスが使えると決めつけず、受取画面に現在表示されているアドレスと注意事項を確認してください。
間違って送信した場合は取り消せますか
ビットコインの取引には、銀行振込のように送信者が後から自由に取り消すための機能はありません。
誤ったアドレスへ送信した場合、受取先の管理者が返送しない限り、回収が難しくなる可能性があります。
送信確定前に、アドレス、ネットワーク、数量、受取人を確認することが重要です。
受取側にも手数料がかかりますか
ビットコインネットワーク上の送信手数料は、一般に取引を作成する送信側が負担します。
ただし、事業者管理型サービスやウォレットが独自の入出金条件や料金を設定している場合があります。
受取画面に最低預入数量や手数料の説明がある場合は、その内容を確認してください。
まとめ
ビットコインアドレスは、ウォレットを作成し、ビットコインの受取画面を開くことで自動的に生成されます。
基本的な作り方は、管理方式を選ぶ、公式の配布元からウォレットを準備する、復元情報を保管する、受取画面を開く、ネットワークとアドレスを確認するという5ステップです。
受取アドレスは送信者へ共有できますが、秘密鍵やリカバリーフレーズは共有してはいけません。
送信時には、Bitcoinネットワークが選ばれているか、貼り付けたアドレスがコピー元と一致しているかを確認しましょう。
初めて利用する送信元や受取先では、最低預入数量を確認したうえで、少額から受信状況を確かめる方法もあります。
アドレスの作成だけでなく、復元情報の保管と送信前の確認までを一連の作業として行うことが、安全な利用につながります。












