【効果的】仮想通貨で分散投資するメリットを紹介!具体的な方法や注意点を把握しよう

仮想通貨の分散投資とは、銘柄や時間を分散して損失リスクを下げる投資手法です。
仮想通貨投資は、他の金融資産と比較すると価格変動が激しいため、分散投資の存在を知らずに実施すると予想以上の損失を抱えてしまう可能性があります。
本記事では、仮想通貨の分散投資について以下の項目を解説しています。
【この記事を読むとわかること】
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仮想通貨の分散投資をこれから始めたい・試してみたい方は、ぜひ参考にしてください。
仮想通貨の分散投資とは
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仮想通貨の分散投資とは、投資による損失リスクを下げるための手法です。仮想通貨投資は、金融商品のなかでは歴史が浅く価格の変動幅も大きいため、リスクを下げる手法については理解しておく必要があります。
分散投資は、長期投資や積立投資と同じく初心者でも低リスクで行える投資手法です。たとえば、分散投資と一括投資した場合(投資額:120万円)を比較してみましょう。
投資の種類 | 特徴 |
集中投資 | 120万円を一度に購入する |
分散投資 | 毎月10万円ずつ1年間に分けて購入する |
一括で購入した場合、価格に比例して資産も大きく増減します。価格に50%の変動幅があると仮定すると、180万円に増加したり60万円に減少したりするイメージです。
一方で分散投資の場合は、取得単価を一定金額に抑えられるため、一括で購入するときほど価格変動のリスクはありません。
分散投資は価格変動が激しい仮想通貨投資において、実行しておきたいリスク対策といえます。
分散投資の方法は4つの項目で決まる
分散投資は取引を進める際に、いくつかの項目に分散して損失リスクを下げます。
本章では、分散投資を進める項目について以下4つを解説します。
- 金融資産
- 仮想通貨銘柄
- 取引所の地域
- 時間
1.金融資産
分散投資を行うときは、金融資産の分散も意識しましょう。金融資産には株式投資や債券などがあり、各市場の値動きが異なるためです。
たとえば、1日の価格が以下の値動きになったと仮定します。
市場 | 一日の価格変動率 |
株式市場 | 10%上昇 |
ドル円 | 10%上昇 |
仮想通貨 | 20%下落 |
もし、仮想通貨だけに投資した場合は、資産は20%下落しますが、すべての金融資産に分散していた場合、仮想通貨による損失を回収できます。
2.仮想通貨銘柄
仮想通貨の銘柄についても分散を意識して投資しましょう。特定の銘柄に絞って投資をすると、購入した銘柄だけ価格が上がらないケースもあるためです。
たとえば、EOSはかつて「イーサリアムキラー」と呼ばれた銘柄で投資家から注目を集めていました。ただ、2021年の仮想通貨バブルで他銘柄の価格が「3〜4桁%」上昇しているなか、EOSは15%程度の上昇にとどまりました。特定の銘柄に集中投資するリスクの高さがわかります。
歴の長い投資家でも「どの銘柄が上昇するか」的中させるのは至難の業です。不確実性による損失リスクを抑えるためにも、分散投資を取り入れましょう。
3.取引所の地域
仮想通貨投資を実施するときには、取引所の地域も分散を意識しましょう。取引所によって基軸となる通貨が違うためです。
地域を分散して投資をすると、円安・円高リスクにも備えられます。
たとえば、国内取引所は日本円を基軸通貨とする一方、海外取引所はUSDT(テザー)を基軸通貨としている取引所が多いです。
国内取引所と海外取引所の両方で仮想通貨を運用すると、自然と各法定通貨の変動リスクにも対応できます。
4.時間
時間の分散は分散投資の基本です。一度に購入するのではなく、投資するタイミングを分散すると損失リスクを下げられます。
金融商品は安いときに買い、高くなったときに売却すると利益を出せます。ただ、経験豊富な投資家でも適切な売買タイミングを判断するのは困難です。
分散投資を始める際は「ドルコスト平均法」を意識して積立投資してみましょう。
ドルコスト平均法は、定期的に一定金額を購入する投資手法です。たとえば、毎月25日に1万円分の仮想通貨を購入するルールにすると、安いときには多く購入し、高いときには少なく購入できます。
ルールを守って時間の分散投資を実施すると、平均取得単価を抑えられるため、高い価格で購入するリスクを下げられます。
積立投資の詳しい内容につきましては、以下の記事も参考にしてみてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-colummn-bitcoin-fixed-reserving
仮想通貨で分散投資をするメリット
仮想通貨で分散投資に取り組むうえでメリットの確認は重要です。
本章では、仮想通貨で分散投資をするメリットについて以下3つを解説します。
- 仮想通貨投資のリスクを軽減できる
- 余裕をもって売買できる
- 投資初心者でも始めやすい
仮想通貨投資のリスクを軽減できる
分散投資を実施すると、仮想通貨投資のリスクを軽減できます。仮想通貨は株式投資やドル円などの為替取引と比較すると、値幅が広くその分損失リスクも上昇します。
たとえば、日経平均株価が1年で数倍になるケースはまれです。ただ、仮想通貨の価格は1年間で50%下がるケースや10倍に上がるケースも存在します。
分散投資を取り入れると仮想通貨特有のリスクを軽減し、大きな損失を未然に防ぐ確率が高くなります。
余裕をもって売買できる
分散投資は「長期保有前提」の方法で、時間に余裕をもって投資ができます。
短期売買は、1日の間に何度も取引をして利益を積み重ねるため、短時間での投資判断が必要です。一方で、分散投資は基本的に長期間ポジションを保有するため、売買判断も時間をかけて進めます。
分散投資は一度条件を決めるとほとんど変わらないため、仮想通貨取引に時間を取れない方でも、始めやすい手法といえます。
投資初心者でも始めやすい
分散投資は長期投資を基本としており、デイトレードのように常にチャートを見て短期間で売買しないため、初心者でも取り組めます。
分散投資は銘柄や金額、購入間隔をあらかじめ決めてから実施するため、条件を変える手間もほとんどありません。
投資条件の設定後は、ルールに従い運用を進められるため、仮想通貨を運用しながら投資の勉強時間を確保できます。
仮想通貨で分散投資をするデメリット
仮想通貨の分散投資に挫折しないためにも、あらかじめデメリットも確認しましょう。
本章では仮想通貨における分散投資のデメリットについて以下を解説します。
- 銘柄管理が難しい
- 集中投資と比較するとリターンが小さい
- 短期投資には向いていない
銘柄管理が難しい
仮想通貨を分散投資する場合、投資している銘柄数が多くなるため、集中投資よりも銘柄管理が難しくなります。
単体の銘柄だけに投資している場合は、銘柄管理も容易です。一方で、分散投資の場合、保有銘柄数を増やすほど損失リスクは下がりますが、どの銘柄を購入したか把握しにくくなります。
自己管理が難しい銘柄数への投資も損失リスク増加につながるため、自分自身で管理できる数に絞りましょう。
集中投資と比較するとリターンが小さい
分散投資はローリスク・ローリターンが特徴の投資手法で、集中投資と比較すると成功したときのリターンは小さい傾向にあります。
投資資金が100万円で、ある日ビットコインの価値が2倍となった場合で比較してみましょう。
投資手法の種類 | 利益の例 |
集中投資 | 100万円×2=200万円 |
分散投資 | 10万円×2=20万円 |
集中投資の場合、100万円を一括で投資しているため「100万のリターン」となります。一方、分散投資の場合は10万円しか投資していないため、当然集中投資と比べるとリターンは少なくなります。
分散投資は損失リスクを抑えられるメリットがあるため、どちらの方法が優れているかは投資家の判断次第です。
損失リスクを加味しつつ、資金力に合った投資手法の選択をおすすめします。
短期投資には向いていない
分散投資は長期投資前提の手法であるため、短期投資には向いていません。
分散投資の強みは「時間や銘柄、金額を細かく分散して損失リスクを抑えること」です。一方、短期投資は1日単位で取引を進めるため、分散投資のメリットを活かせません。
短期売買で利益を積み重ねたい方は、別の投資手法を選択しましょう。
仮想通貨の分散投資を始める方法
仮想通貨で分散投資を始める前に、全体の流れを確認しておくとスムーズに進みます。
1.ルールを決める | 【決める内容】
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2.購入したい銘柄を取り扱っている取引所の口座開設をする | 【開設手順】
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3.入金する | パソコンやスマホから入金する |
4.一定額を設定した日に購入する | 取引所に積立サービスがある場合は活用する |
まず、分散投資の取引条件(金額・銘柄・購入間隔)を設定します。取引所によっては特定の銘柄を取り扱っていない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
取引所が決定したら口座開設、入金の順番で進めていきます。最後に取引条件に従い購入すると完了となります。
短期売買と違い取引条件が決まっているため、焦る必要はありません。投資初心者の方は本記事で紹介した流れに従って分散投資を進めてみましょう。
分散投資における仮想通貨の割合と選び方
仮想通貨で分散投資を実施する場合、どの程度の割合で銘柄を分散して購入するのかが重要です。
本章では、分散投資における仮想通貨の割合と選び方を解説します。
- 認知度が高い仮想通貨
- 時価総額上位
- 新規で登場した通貨
「どの方法で決めたら良いかわからない」と感じる方には、「認知度>時価総額>新規性」の順に購入することをおすすめします。
認知度や時価総額が高いと、新規性のある銘柄と比べて価格の上昇に期待できるからです。割合や銘柄の調整は、仮想通貨投資に慣れてから実践しましょう。
認知度が高い仮想通貨
まずは認知度の高いビットコインを配分しましょう。ビットコインは仮想通貨のなかでも認知度の高い銘柄で、価格の上昇幅が大きいためです。
ビットコインを重視する理由は以下のとおりです。
- 仮想通貨のなかで一番時価総額が大きい(信頼性と将来性がある証拠)
- 現物ETFが承認されて金融機関の資金流入が期待できる
- 発行枚数も限られていて希少性が高い
ビットコインの詳しい内容につきましては、以下の記事も参考にしてみてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-pricein10years
時価総額上位
認知度の高いビットコインを選択したあとは、時価総額上位銘柄を配分します。イーサリアムやリップル(XRP)など時価総額上位の銘柄は、信頼性が高く安心して長期保有できるためです。
たとえば、配分割合は以下のとおりです。
銘柄名 | 割合 |
ビットコイン(BTC) | 50% |
イーサリアム(ETH) | 30% |
リップル(XRP) | 10% |
カルダノ(ADA) | 10% |
時価総額の大きさで、投資する割合を決める方法もあります。銘柄数や配分率は、値動きなど投資状況に応じて変えていきましょう。
分散投資は初めから正解を見つけるのではなく、自分自身が納得できる配分を決めて調整することが重要です。
新規で登場した通貨
予算に余裕がある方は、新規で登場した通貨を配分するのもおすすめです。価格の急騰に期待したい銘柄や、価格が低迷していて高値までの価格に開きがある銘柄を配分してみましょう。
ただ、急騰に期待する銘柄は損失リスクも高くなるため、配分する割合は少なめに調整しましょう。
銘柄名 | 割合 |
ビットコイン(BTC) | 50% |
イーサリアム(ETH) | 30% |
リップル(XRP) | 10% |
ドージコイン(DOGE)※新規通貨 | 5% |
モナコイン(MONA)※新規通貨 | 5% |
仮想通貨の分散投資を始めるときの注意点
分散投資を始めたからといって放置せず、以下2つの注意点も確認しておきましょう。
- 売却時に利益額によっては税金が発生する
- 投資割合をそのまま放置しない
売却時に利益額によっては税金が発生する
分散投資に関わらず、売却時の利益額によって税金が発生します。売却したときの利益が20万円以上の場合は雑所得の対象となるため、確定申告が必要です。
確定申告をせずに放置すると、延滞税や加算税などが発生します。分散投資をする場合、売却する機会が少ないため、税金の払い漏れがないよう注意しましょう。
仮想通貨の確定申告につきましては、以下の記事も参考にしてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/bitbankplus-column-tax
投資割合をそのまま放置しない
仮想通貨投資を始める場合、最初に設定した投資割合をそのまま放置しないよう注意しましょう。
いくら分散投資とはいえ、経済状況の変化などで投資割合を変更する場面にも遭遇します。投資割合を臨機応変に変えられない場合、「損失を発生させる投資割合」を放置する可能性もあります。
仮想通貨投資で継続的に利益を出すためには、経済状況に応じた投資割合の調整が必要です。最初の設定で放置せず、ときどき投資割合を見返しましょう。
取引所を開設して仮想通貨の分散投資を始めよう
分散投資は、仮想通貨投資をする際に損失リスクを下げられる有効な投資手法です。時間や銘柄などの分散を意識して投資を実施すると、初心者でも成果を出しやすくなります。
ただし、分散投資は短期取引に向いていないため、デイトレードやスキャルピングを実施したいときには別の投資手法を検討しましょう。
分散投資に興味をもち始めたいと思った方は、早速仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。