ビットコインの価格は10年後どうなっている?将来性や懸念点を紹介
ビットコインの2023年10月時点の価格は1BTCあたり500万円前後となっています。ビットコインは0.0001BTC(約500円)から購入できますが、将来性がなければ買う意味はありません。
本記事では10年後のビットコイン価格予想や根拠について解説しています。ビットコインを購入するかどうか悩んでいる方は参考にしてみてください。
ビットコインの現状
ビットコインの10年後を予想する前に、まずは現状を確認しましょう。
項目 | 概要 |
価格(2023年10月時点) | 1BTC=500万円付近を推移している |
現物ETFの承認期待 | コモディティ「金」のETFは、承認後4倍の値がついたため、同様の事象が期待されている |
法定通貨 | エルサルバドルで初めて法定通貨になった |
実用性 | フェラーリが米国居住者に向けて、ビットコインでの購入を可能にした |
ビットコインは2024年の「半減期※1」を控えており、一部投資家の間では徐々に価格が上昇すると予想されています。
※1:マイニングによるビットコインの生成スピードが遅くなる期間
加えて、ビットコインは決済手段として取り扱いも増えており、金融商品としての評価にも期待できるでしょう。
仮想通貨の今後については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ビットコインの10年後の価格は?著名人やAIの予想を紹介
10年後のビットコインの価格は、金融機関をはじめ著名人やAIが予想しています。
- AIによる価格予想
- 著名人の価格予想
- 金融機関による予想
それぞれ確認してみましょう。
AIによる価格予想
まずは、AIによる価格予想から確認しましょう。以下表は2社が保有するAIツールによるビットコインの価格予想です。
年 | DigitalCoinPrice | CoinPriceForecast |
2025年 | 約670万円 | 約800万円 |
2030年 | 約1,300万円 | 約1,400万円 |
2035年 | 約2,000万円 | 約1,800万円 |
AIによる10年後のビットコイン価格は2,000万円前後で、現在の価格から約4倍程度の上昇を予想しています。
著名人の価格予想
著名人によるビットコインの価格予想も確認していきましょう。
著名人 | 肩書 | 予想価格 |
ピーター・ティール氏 | PayPal創始者 | 約5,000万円 |
ダン・モアヘッド氏 | パンテラ・キャピタルCEO | 約7,640万円(10年以内) |
マイケル・セイラー氏 | マイクロストラテジー社元CEO | 約1億4,000万円(2030年までに) |
世界的な大企業の代表者たちが、ビットコインはこれから大きく価格を上げると予想をしています。
今回例として挙げた著名人全員が、現在の価格より10倍以上も価格が上がると予想しており、金融資産としての期待値が伺えます。
金融機関による予想
続いて投資資金の大きい金融機関の予想を見ていきましょう。
金融機関 | 予想価格 |
JPモルガン(投資銀行) | 約2,000万円 |
BITNATION(調査会社) | 約1,500万円 |
世界的な投資会社であるJPモルガンの予想価格は2,000万円であり、現在価格(約500万円)の4倍という高い評価です。
金融機関の予想を見てもビットコインの将来性が高いとわかります。
なぜビットコインは10年後に価格が上がるのか
将来的にビットコイン価格は上昇すると予想されています。ここでは、価格が上がる5つの根拠を確認しましょう。
- 発行枚数に上限がある
- ビットコインだけがデジタル通貨の理想を体現している
- ビットコイン現物ETFへの期待が高い
- 法定通貨として導入されている
- 活用手段が増えている
ビットコインの将来が気になる方は参考にしてみてください。
ビットコインの基本情報に関しては「BTC(ビットコイン)とは」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
発行枚数に上限がある
ビットコインは、発行枚数の上限が2,100万枚と決まっています。発行上限が決まっていると、金融資産としての価値が上昇したときに、価格が上がる傾向にあります。
そのため、ビットコインが金融資産として認められれば、需要と共有のバランスが変化して、ビットコインの価格は上昇する可能性があるのです。
ビットコインはデジタル通貨の理想を体現している
仮想通貨の中でもビットコインは、以下のような「デジタル通貨の理想」を体現しています。
- 中央銀行や政府などの中央集権から独立して運営される
- 取引履歴が残り改ざんや不正を防ぐ
- 世界中の人々がアクセスできる
- 取引データや個人情報を保護できる
ビットコインは運営会社が存在しないため、特定の人物や企業からの影響を受けることなく、世界中の人々が公平に利用できます。
ビットコイン現物ETFへの期待が高い
ビットコイン現物ETFへの期待が高いことも、将来性に期待されている理由です。例えば、金融商品「金」はETF承認後に数年かけて価格が4倍になりました。
ETFは金融資産として価値が認められなければ承認されません。もし、ビットコイン現物ETFが承認となると、ビットコインの価値は上昇する可能性が高くなります。
法定通貨として導入されている
ビットコインは2021年にエルサルバドルで法定通貨として導入されました。ビットコインを利用する国が増えれば、より金融資産としての信頼性は高くなるため、将来性が期待できます。
エルサルバドルの場合、内戦が多く自国の通貨は定着しなかったため、ビットコインを法定通貨として導入しました。
エルサルバドルのように、自国通貨が定着しない国でビットコインの普及が進めば実用性にも期待できるでしょう。
活用手段が増えている
ビットコインは決済できる店舗やサービスの増加にも期待が持てます。ビットコインは以下の店舗やサービスで決済可能です。
- 楽天
- LINE
- CAMPFIRE
- ビックカメラ
- ソフマップ
- ビットコイン(BTC)モール
- パソコンSHOPアーク
- コカコーラ
- スターバックス
- ケンタッキー
- PayPal
- バーガーキング
また、公共料金支払いにも対応できるようになっており、デジタル決済としても活用され始めています。
ビットコインが終わる日は近い?懸念点を紹介
ここでは、ビットコインが終わる可能性について、以下3つの懸念点を紹介します。
- 金融機関への規制で利用が制限されている
- 大手取引所が破綻している
- 技術的な問題点が解決していない
ビットコインの将来性だけでなく、懸念点も把握しておきましょう。
金融機関への規制で利用が制限されている
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、金融機関への規制で利用が制限されています。
各国でビットコインに対するスタンスは異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
国名 | 仮想通貨への対応 |
日本 | 金融庁の認可がないと取引所を運営できない |
中国 | 金融機関での仮想通貨の取り扱いを禁止している |
韓国 | 仮想通貨に関する法律を整備している |
米国 | ETF承認が進むなど、仮想通貨の受け入れが始まっている |
仮想通貨取引を禁止している国があるのも事実です。ただ、現在法整備をしている段階となっているため、これからの伸びしろにも期待しましょう。
大手取引所が破綻している
2022年の資金繰りが原因で、米国の大手取引所「FTX」と「Bittrex」が破綻し、仮想通貨業界に対する不信感が高くなりました。
ビットコインに関する問題が続くと、参入者が減少していずれ通貨自体が消滅する可能性もあります。
ビットコインのセキュリティが万全ではないのは事実です。ただ、問題が発生した際にはその都度法整備や規制を行っているため、今後のビットコインの運用に期待しましょう。
技術的な問題点が解決していない
ビットコインには送金に関する技術的な問題があり、多いときで40万件以上の処理待ちが発生します。
「スケーラビリティ問題」とも呼ばれており、ユーザー数や取引数が増えると対応できません。確かにビットコインは技術的な面で不安が残ります。
現在、技術的な問題を解消する以下の仮想通貨プロジェクトも進んでいるので、今後の改善に期待しましょう。
項目 | プロジェクト |
送金問題 | XRP(リップル) |
アプリ開発 | ETH(イーサリアム) |
ビットコインの10年後のために注目したいニュース
ここでは、ビットコインの10年後のために注目したいニュースを紹介します。
- ビットコイン先物ETFがニューヨーク証券取引所に上場した
- ビットコイン決済に対応できる企業やサービスが増える
それぞれ解説していきます。
ビットコイン先物ETFがニューヨーク証券取引所に上場した
ビットコイン先物ETFがニューヨーク証券取引所に上場したことは、大きなニュースです。
ETFが承認されると証券口座での取引も可能となり、投資資金の増加、価格上昇につながります。
実際、2021年にビットコイン先物ETFが上場したときには、仮想通貨バブルも相まって1BTCは700万円まで上昇しました。
今後も現物ETFの承認が控えているので、ビットコインETF関連のニュースは要チェックです。
ビットコイン決済に対応できる企業やサービスが増える
現在、世界的にビットコイン決済対応の企業やサービスは増えています。
- 決済サービスStripe
- エルサルバドル最大手銀行Bancoagrícola
- 決済サービスPayPal
- 大手クレカ国際ブランドMastercard
- エミレーツ航空
- デジタル資産関連企業Bakkt
店舗やサービスだけでなく、クレジットカード会社もビットコイン決済へ対応できるように動いています。
ビットコインだけでなく、仮想通貨と大手企業の提携ニュースは、将来性を確認するためにも定期的にチェックしておきましょう。
ビットコインの10年後に向けてすべきこと
ビットコインの10年後に期待している方は、以下2つを先に実施しておくことをおすすめします。
- 仮想通貨口座を開設する
- 無理のない範囲でビットコインを購入する
ビットコインに将来性を感じている方は参考にしてみてください。
仮想通貨口座を開設する
ビットコインの将来性に期待している場合、いつでも購入できるように仮想通貨口座を開設しておきましょう。
仮想通貨講座を開設しておくと、ビットコインに関するポジティブなニュースを見た瞬間に購入できます。逆に口座を持っていなければ、買い時を逃してしまいます。
無理のない範囲でビットコインを購入する
金銭的に無理のない範囲で、一度ビットコインを購入してみましょう。ビットコインは金融資産の中でも価格変動の大きい商品ですが、少額であれば損失リスクは抑えられます。
ビットコインを一度購入すると、売買方法を理解できるだけでなく、利益につながる可能性もあります。
ビットコインは0.0001BTCから購入できる取引所が多いため、将来性に期待している方は少額から購入してみましょう。
ビットコイン投資については「ビットコイン投資の始め方!ビットコインはどうやって買うの?暗号資産(仮想通貨)投資の始め方と購入方法」で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
ビットコインの10年後によくある質問
最後に、ビットコインの10年後に関するよくある質問を紹介します。
- ビットコインの価格は10年後何倍になっていますか?
- ビットコインはいま買うべきですか?
- ビットコインだけで将来1億円の資産を確保できますか?
ビットコインの価格は10年後何倍になっていますか?
ビットコインの価格が10年後何倍になっているかは断言できません。ビットコインに限らず金融商品の価格動向は、プロの投資家でも100%予測できません。
本記事で紹介したビットコインの将来性などを参考に。価格を予測してみましょう。
ビットコインはいま買うべきですか?
ビットコインをいま購入すべきかは、個人の投資目的や状況によって異なります。
本記事で紹介したビットコインの将来制やニュースを参考に、売買タイミングを見極めましょう。
ビットコインだけで将来1億円の資産を確保できますか?
結論、投資資金で総利益が変動するため、ビットコインだけで将来1億円の資産を確保できるかは判断できません。
以下表は、世界的な金融会社「JPモルガン」のビットコイン価格の推移予想となります。
項目 | 金額 |
JPモルガン予想 | 1BTC=2,000万円(2030年) |
JPモルガンの予想価格まで上がると仮定した場合に必要な投資資金 | 2,500万円(BTCが4倍になると仮定) |
2023年の最安値 | 1BTC=267万円(現在の半値) |
ビットコインだけで1億円の資産を目指すためには、最低でも2,500万円必要です。
また、2030年までに価格が4倍になる保障もありません。ビットコイン以外の金融資産も加味しつつ、無理のない範囲で1億円の資産を目指しましょう。
ビットコインの10年後に向けていまのうちに購入しよう
ビットコインの10年後の価格は、以下5つの根拠から、現在よりも上昇すると予想されています。
- 発行枚数に上限がある
- ビットコインだけがデジタル通貨の理想を体現している
- ビットコイン現物ETFへの期待が高い
- 法定通貨として導入されている
- 活用手段が増えている
ビットコインは着実に金融資産としての評価が高くなっており、将来性も期待できます。もちろんビットコイン価格の上昇を保障するものではありません。仮想通貨投資はあなた自身の判断で行いましょう。
少額からの投資であれば、損失リスクを抑えられます。ビットコインの将来性に期待できると判断した方は、少額からビットコインを購入してみましょう。