上昇一服で調整局面 デリバティブとオンチェーン動向

今週の値動き

- 今週のビットコインは3月2日の1031万円から取引が始まりました。3月の初週ということもあり前半から買いが入りました。水曜日には1160万円台まで上昇し、4週ぶりの高値を更新しました。一方、週後半は高値が重くなる動きとなり、現在は24時間移動平均線(24EMA)を下回る動きとなっています。週足としては7週ぶりの陽線を記録する可能性があります。一方、これまでの下落トレンドが反転するには、今週の高値を更新する必要があります。上昇トレンドへの回帰を予想するにはまだ早い状況です。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元で乱高下する動きとなっています。現在はプラスで推移していますが、今週の価格上昇時にも大きくマイナスとなる場面もあり、トレーダーのポジションの入れ替えが激しい状況です。相場が不安定な動きをしていることからショートポジションとロングポジションの比率に偏りがない状態となっています。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率

- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、今週一時3%を超えました。一方、現在は3%を下回っており、今週の価格上昇の継続を懐疑的に見ているトレーダーが多くいることを示しています。相場のモメンタムの弱さを反映しており、先物市場でビットコインが積極的に買われる状況にはありません。
3.インプライド・ボラティリティ
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- オプション市場から算出されるインプライド・ボラティリティは今週はやや下落しています。価格が上昇した一方、同指標が上がってこないのは、オプション市場ではボラティリティの上昇が見込まれていないことを示しています。調整局面の上昇であると考えられており、価格上昇の継続期待が薄いことを示唆しています。最近の動きを見ると価格下落時に同指標が上昇しており、下落方向への動きが大きくなりやすいと予想されています。
今週のオンチェーン
1.マイナーネットポジション
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- マイナー・ネットポジションは継続的に上昇しています。価格が下落していることからマイナーからの売りは減少傾向にあります。現在はマイナーが手元資金でマイニングを行っていると考えられます。相場の上昇時にマイナーからの売りが増加する可能性があり、同指標が下落した際は上値が重くなることが予想されます。
2.利確・損切りレシオ
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- 同指標は、ビットコインの送金時の利確と損切り比率を示しており、1を下回った水準は損切りを目的とした送金が多いことを示しています。現在は1を下回っており、損切りが多い状態にあります。投資家全体で含み損が増加傾向にあると考えられ、相場のモメンタムが弱いことを示唆しています。価格が下落した際は損切りの連鎖が発生しやすく、下落方向への動きが大きくなる傾向があります。
まとめ
- 今週のビットコインは1160万円台まで上昇し4週ぶりの高値を更新しましたが、週後半は売りに押され調整局面となりました。デリバティブ市場では過熱感はなく、オンチェーンでは長期投資家の損切りが増加しており、相場のモメンタムは弱い状況が続いています。












