EthereumのPectraアップデートがメインネットでローンチ
イーサリアム開発者は2025年5月7日、最大規模のアップグレード「Pectra」をメインネットで実行した。Pectraは11のEIPを含み、ステーキング効率、ユーザー体験、バリデータ運用、L2スケーリングの改善を目的とする。目玉はVitalik共同執筆のEIP-7702で、アカウント抽象化の導入によりガス代の肩代わりや複数処理の一括送信が可能となる。EIP-7251ではバリデータの最大保有ETHが2048 ETHへと拡大され、大規模ステーキングの統合が進む。L2向けにはEIP-7691でデータブロブのスループットが倍増し、トランザクション手数料が大幅に低下する。その他、バリデータ離脱を実行レイヤーで制御可能にするEIP-7002、ブロックハッシュの履歴保存機能(EIP-2935)なども含まれ、今後のFusakaアップグレードへ向けた基盤が整備された。