9月に入り新規の買い入る、先物市場では相場の底が近いこと示す

今週の値動き

- 今週のビットコインは9月1日の1594万円から取引が始まりました。今週は月が変わり新規の買いが入りました。木曜日には1660万円台後半まで上昇しましたが、足元のレジスタンスとなり上値が重くなる傾向が見られます。本日も価格は24時間移動平均線(24EMA)を上回る動きとなっており、今週は4週間ぶりに陽線となる可能性があります。8月後半は売りが強い状況でしたが、9月に入り徐々に買いが戻ってきていることを示唆しています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。現在は0.005%程度で推移しており、ポジションの偏りはほぼない状態です。ここ数週間はニュートラルな状態で推移していますが、先週の0.01%近辺と比べるとロングポジションの比率は低下しています。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は6.5%程度で推移しています。先週からは1%ほど下落した水準となっています。ここ数週間の相場で売りが優勢となっている影響から先物市場ではロングポジションが解除されています。先物価格の乖離率が5%程度まで下落すると、相場の底となりトレンドが上向く傾向があります。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は今週は上昇基調となっています。これまで下落する場面が多かった指標ですが、今週は取引所への送金が増加しました。相場が軟調に推移しているため、利益が出ている投資家が取引所でポジションをクローズする動きが見られます。
2.短期投資家ポジション変化
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- 同指標は、155日以内の短期で保有されているビットコインの数量になります。短期投資家は継続的に買いを行っていることが示されています。価格自体は下落している一方、短期の買い需要は継続しています。短期投資家の多くは含み損を抱えていると考えられ、今後の動きに注目です。
まとめ
- 今週のビットコインは1600万円台を回復し、買いが戻ってきていることを示唆しています。デリバティブ市場は引き続きニュートラルな状態にあり、大きな取引材料とはなりづらいでしょう。一方、先物市場では乖離が縮小したことで過熱感が減退し、相場の底が近いことを示唆しています。オンチェーンデータでは取引所保有BTCが久々に上昇しており、利確売りを吸収できるかが注目されます。値動き自体はトレンドの反転の動きが見られ、先月と同様に月始めは買いが先行する動きが期待されます。