今週の値動き
- 今週のビットコインは10月20日の1643万円から取引が始まりました。週の前半は揉み合う動きとなり、方向感が弱い相場となりました。水曜日には1700万円台を回復する場面もありましたが、高値を維持することはできずに反落しました。一方、1620万円台では買い戻しの動きがあり、サポートが機能しました。週後半に入ると継続的な買いが優勢な相場となり高値を目指す展開に発展しました。現在は1700万円近辺まで価格が回復し、24時間移動平均線（24EMA）を上回っています。今週は現在のところ3.8%ほど上昇しており、3週ぶりの陽線を記録する可能性があります。相場は短期的に反転する動きがみられます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率（FR）は、現在は0.003%で推移しており、0.01%を下回っています。プラスで推移している一方、ロングポジションへの偏りはみられません。2週間前に価格が急落したことで、投機家はロングポジションの保有を控えていることがわかります。
2.未決済建玉推移
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- デリバティブ市場における未決済建玉（オープンインタレスト）は、足元で下落傾向にあります。10月11日に発生した相場の急落の影響で未決済建玉も減少し、現在も戻ってきていない状況にあります。多くの投資家が慎重な姿勢で取引を行っていることを示しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落傾向が継続しています。先週は一時上昇する場面もありましたが、今週は再び下落しています。取引所から現物が引き出されており、売り需要はさほど上がっていない状況です。同指標が上昇傾向にならない限りは相場が大きく崩れる可能性は低いでしょう。
2.マイナーネットポジション
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- マイナーが保有する現物の量は増加傾向で推移しています。価格が高値から下落したことを受けマイナーは売却を先延ばしにしていると考えられます。市場の最大の供給元であるマイナーからの売りが減少すれば相場に底堅さが戻るでしょう。安値圏では徐々に売りが弱くなっており、マイナーの売りが減少していることが影響しているものと考えられます。
まとめ
- 今週のビットコインは週の後半に買い戻しが入り、2週連続の陽線を記録しました。相場は徐々に底堅さを取り戻しつつあります。デリバティブ市場では2週間前の相場の急落により、多くの投資家が慎重なポジションを取っていることがわかります。オンチェーンデータでは売りの減少を示す指標があり、相場がこれ以上崩れる可能性は低いでしょう。来週は今月の最終週となり再来週には月が変わり新規の買いが期待されます。今月後半は下落からの反動で底堅く推移することが予想されます。
この記事の著者
マーケット・アナリスト
真田 雅幸
米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。
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