株に振り回されるBTC この先の下値目途は?
26日のビットコイン(BTC)対円相場は312,236円(6.04%)安の4,859,740円と大幅安。今月11日ぶりに終値で節目の500万円を割り込んだ。
アジアの株式市場の下落に連れ安となり週明けに500万円割れとなったBTCは、イーロン・マスク氏によるTwitter買収を受けた米株の反発に今度は連れ高となり反転上昇し510万円台まで戻すと、昨日の東京時間に520万円にタッチした。海外時間に入ると、欧英株の上昇を眺めて上値を試したが、昨晩は米株の急反落が起こりBTCも連れ安。マスク氏がTwitter買収時にTesla株を担保としたことで、同社の株価の下落により「マスク氏が自社株を手放すのでは」という思惑が働き、TSLA主導でリスクオフムードが広がった。また、引け後に発表されたAlphabetとMicrosoftの決算が振るわなかったことで、米株先はさらに安値を広げることとなり、BTC相場にも重石となった。


マスク氏のTwitter買収が思わぬ形でネガティブに働いた。また、AlphabetとMicrosoft以外の決算も芳しい内容ではなく、景気減速懸念がリスク選好度を萎縮させている。また、景気減速による消費減速も想起されたためか、米国の期待インフレは低下し始めており、BTCには想定以上に厳しい環境となっている。こうした中で明日には米国内総生産(GDP)速報値の発表が控えており、市場予想(前期6.9%→今期1.0%)より下振れとなれば、株と暗号資産(仮想通貨)には打撃となりそうだ。
ただ、470万円周辺の水準は、BTC対ドルの1月安値と2月安値を基点とする上昇トレンドラインが走る水準となっており、RSIも低水準で推移していることから、そろそろ相場が買い支えられてもおかしくはないだろう。明日の米GDPを乗り越えて3月米個人小消費支出(PCE)でインフレ懸念が再燃すれば、BTCが切り返す余地はまだあるだろう。











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