利下げ期待復活でBTC下げ止まる ようやく底打ちか?

24日のビットコイン(BTC)円は1362万6180円から取引が始まった。先週は一時1300万円を割り込む場面もあったBTCだが、米NY連銀のウィリアムズ総裁が「近い将来」に利下げできると発言したことで、12月の利下げ期待が相場の支援材料となり、7カ月ぶりの安値から反発した。東京時間のこの日の相場はチョッピーな値動きに終始したが、CMEでの下窓が意識され、欧州勢参入後には1350万円まで下落した。しかし、窓埋め達成後には、利下げ期待から米国株相場が上昇したことでBTCも連れ高となり、米国時間終盤には1400万円に肉薄した。終値にかけてはやや失速し、1384万6922円でこの日の取引を終えた。


21日のウィリアムズ総裁の発言を受けて、FF金利先物市場ではFRBによる12月の利下げ確率が30%弱から70%台に急上昇し、昨日はウォラー理事とサンフランシスコ連銀のデイリー総裁も利下げを支持したことで、足元ではその確率が80%まで上昇している。FOMCで投票権のある12人のうち、2人が利下げを支持しただけで市場の反応はやや大袈裟に感じるが、米株式市場でAIバブル懸念が燻るなか、良い材料にも悪い材料にも敏感に反応しやすいのが昨今の市場の特徴と言えよう。他方、21日はブラックロックのビットコインETF(IBIT)が過去最高出来高を記録した。現物相場はこの日、長い下ヒゲをつけており、チャートは底打ちの雰囲気を感じさせる形となっている。今夜の9月米PPIがインフレ鈍化を示せば、BTCは9万ドル(≒1410万円)回復を試すだろう。












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