BTCは小甘い推移で続落 下値は堅くも材料難

23日のビットコイン(BTC)円は1647万3867円から取引が始まった。東京時間は材料待ちとなるなか、1650万円絡みでの小幅な揉み合いが続くも、海外時間にはドル高を眺め弱含みに推移し、一時は1630万円を割り込んだ。ただ、これによりCMEのBTC先物が窓埋めを達成したことで切り返すと、押し目買いの様相で1660万円まで上昇した。一方、前日のネットフリックスの冴えない決算や、トランプ米政権が米国製ソフトウェアを使用した製品の中国への輸出制限を検討しているとの発表が米国株相場の重石となり、米時間のBTCは再び弱含みに推移した。米国市場引け後には1625万円まで水準を下げるも、その後は買い戻しが入り、終値は1637万7381円となった。


金(ゴールド)相場は昨日も利益確定売りに押されたが、米中関係を巡る不透明感や、冴えない米企業決算を背景に米国市場ではリスクオフムードが漂った。これにより、せっかく改善していたETFフローも昨日は-1.01億ドルの純流出となっている。ただ、米国株相場の下落と比較すればBTC相場はまだ底堅いと言え、足元の水準の下抜けを試すにも材料不足と指摘される。ドル建てBTC相場は長期トレンドとして意識される200日線を下回ったが、本日も同水準(10万8151ドル≒1646万円)周辺での値固めが続くと見ている。明日にはいよいよ9月の米消費者物価指数(CPI)の発表も控えており、本日は様子見ムードとなりやすいだろう。


