BTC対円はまた史上最高値を更新 1900万円を試す展開

8日のビットコイン(BTC)円は1849万119円から取引が始まった。東京時間は1860万円周辺で揉み合いに終始するも、欧州勢参入後には押し目買いが入り反発。ドル円相場の上昇も相まって1880万円を回復した。米国時間序盤には、米金利と米国株相場の上昇を受けて不安定な値動きとなるも、株価や金(ゴールド)相場の上昇に連れて1895万円まで上昇し、週明けに記録した史上最高値を更新した。その後、9月のFOMC議事要旨が公表されると、会合参加者の過半数が年内の利下げ継続を支持したと同時に、インフレへの警戒感も浮き彫りとなり、相場は失速。ただ、内容的に大きなサプライズはなく、影響は限定的だった。終値にかけては1880万円周辺で小動きに転じ、1882万8001円でこの日の取引を終えた。


ETFへの資金流入が続き、ゴールドが4000ドル台に乗せるなか、BTCは早くも前日の売りをこなす格好となった。9月FOMCの議事要旨は、内容的にサプライズがなかった上、政府機関の閉鎖や弱めに出たADP雇用統計が考慮されていないこともあり、そもそも注目度は低かったと言えよう。本日はパウエルFRB議長の発言機会があるが、イベント序盤の挨拶という形で政策については言及しない見通しだ。今週も米失業保険申請件数の発表は延期となることから、目先の注目指標としては金曜日の米ミシガン大学の消費者調査と言えよう。ただ、昨日は米10年債入札で需要の後退が確認されており、今夜の30年債入札への需要も冴えない結果となれば、BTCには支援材料となりそうだ。



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bitbank Report 2025/10/09:BTC対円はまた史上最高値を更新 1900万円を試す展開