BTC続伸も為替の影響で上げ幅は限定的 ETFフローは復調傾向へ

3日のビットコイン(BTC)円は1652万7364円から取引が始まった。前日の相場上昇の反動から東京時間のBTCは小甘く推移するも、海外勢参入後には米株先物の上昇を眺め下げ幅を奪回し、上値を窺う展開となった。米国時間に入ると、7月のJOLTs求人件数が市場予想比で下振れ(予:740万件、結:718万件)、ドル安・債券高が相場を1670万円近辺まで押し上げたが、外為市場でドル円相場が急落したことで円建てBTC価格の上値は限定された。米国市場引け後にはやや水準を落とし、終値は1653万9956円とほぼ変わらず。ただ、ドル建てでは11万1000ドル台後半に戻した。


底堅い推移となったBTC円だが、先月29日の急落前の1670万円周辺で上げ渋る格好となった。本日は全米供給管理協会(ISM)の景気指数(PMI)を含む一連の非製造業関連データが控えているが、明日には8月の米雇用統計も控えており、上値余地は引き続き限定的となる可能性が指摘され、先週の戻り高値11万3500ドル(≒1681万円)がレジスタンスとして意識されよう。他方、米国のレイバーデーの連休明け以降、現物ビットコインETFへの資金フローが復調し始めている。9月に入り機関投資家の夏季休暇も明けたと言え、継続的な資金流入があれば市場のセンチメントも上向くだろう。



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bitbank Report 2025/09/04:BTC続伸も為替の影響で上げ幅は限定的 ETFフローは復調傾向へ