BTCは短期筋の平均取得単価を回復 米AI関連株の値動きに注目

9月1日のビットコイン(BTC)円は1594万4680円から取引が始まった。東京時間は上値の重い展開となり、終盤にかけて1580万円近辺まで水準を下げたが、米株先物の反発を眺め、欧州勢が参入する時間帯にはショートの踏み上げで1620万円付近まで反発を演じた。尤も、昨日は米国がレイバーデーで休場であったこともあり、米国時間の相場は1610万円周辺で揉み合いに終始した。朝方にかけては1590万円まで下に往って来いを演じ、チョッピーな値動きとなったが、終値では1600万円を回復し、1609万6287円でこの日の取引を終えた。


米国が休場となり不安定な値動きとなったBTC相場だったが、ようやく値固めの様相を呈した。ドル建てでは、先週29日に割り込んだ短期筋の推定平均取得単価(Cost Basis=CB)となる10万9200ドル(≒1608万円)を終値で僅かに上回ることに成功しており、10万5000ドル(≒1546万円)までの下落を回避した格好だ。ただ、連休明けの米株式市場でAI関連銘柄の売りが一服するか、引き続き注意を要するだろう。アリババの国内AI半導体開発の報道を受けて、同社の株価は引き続き急伸している。BTC対ドルは短期筋の推定CBと短期下降トレンドライン(11万ドル≒1622万円)の狭い間で推移しており、相場がどちらにブレイクするかがチャート上の焦点と言えよう。



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bitbank Report 2025/09/02:BTCは短期筋の平均取得単価を回復 米AI関連株の値動きに注目