ビットコインの買い時を見極めるタイミングを解説!将来性ついても紹介
暗号資産(仮想通貨)の中でもメジャーな通貨であるビットコインは、年々投資家からの人気が高まっており市場規模も拡大しています。ただ、ビットコインの価格は常に変動しているため、なかなか売買のタイミングがつかめません。
買い時を見極めるためには、価格変動の要因を分析する必要があります。本記事では、ビットコインの特徴や買い時のタイミングなどを解説しています。
ビットコインの買い時はいつ?専門家・専門機関の今後の価格予想を紹介
ビットコインの買い時を見極める前に著名人や世界的金融機関、予想モデルの価格予想を確認して将来性を確かめましょう。
ここでは、以下5つの価格予想について解説します。
- 米大手投資銀行JPモルガンの予想
- 米大手投資銀行ゴールドマンサックスの予想
- PayPal創業者ピーター・ティールの予想
- 「金持ち父さん貧乏父さん」著者 ロバートキヨサキの予想
- DigitalCoinPrice(予想モデル)の予想
米大手投資銀行JPモルガンの予想
アメリカの大手投資銀行JPモルガンは、1ビットコインが将来15万ドルまで上昇する予想を発表しました。
価格変動の大きさを課題点としてあげつつも、2023年10月現在の価格約2.8万ドルから5倍以上価格が上昇する強気の予測をしています。
米大手投資銀行ゴールドマンサックスの予想
アメリカの大手投資銀行ゴールドマンサックスは「将来的にビットコインが金に替わる資産として、1ビットコインが10万ドルに到達するのは実現可能」と発表しました。
金は株式や債券と同じく投資対象として扱われていますが、いずれビットコインが金のシェアを奪い、価格はさらに上昇すると予想しています。
PayPal創業者ピーター・ティールの予想
2022年に行われたビットコイン2022という会議で、ペイパル(PayPal)共同創設者のピーター・ティール氏は「ビットコインは将来的に100倍以上の価値になる」と予想しました。
ピーター・ティール氏は、将来的にビットコインが株式よりも価値の高い金融資産になると予測しています。
「金持ち父さん貧乏父さん」著者 ロバートキヨサキの予想
日本でも有名なお金に関する本「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバートキヨサキ氏は、ビットコインが2025年に50万ドルを超えると予想しています。
ロバートキヨサキ氏はこれまで事業や株式投資、不動産投資などで大きな財産を築いてきた資産家かつ世界的な金融教育者でもあるため、発言に対する信頼度も高く注目を集めています。
DigitalCoinPrice(予想モデル)の予想
DigitalCoinPriceは、暗号資産(仮想通貨)の価格や取引量、市場評価などの統計情報を提供するウェブサイトです。
将来の価格予想も行っており、ビットコインの価格は2年後の2025年には9万ドル、5年後に15万ドル突破すると予測しています。
ビットコインの特徴や価格推移を理解してから買い時を考えよう
ビットコインの買い時を考える際には、通貨の特徴や過去の価格推移を理解しておく必要があります。
- ビットコインはもっとも価値が高い暗号資産(仮想通貨)
- ビットコインの過去の価格推移
以上2つの項目について、詳しく解説します。
ビットコインはもっとも価値が高い暗号資産(仮想通貨)
ビットコインは2023年10月時点でもっとも価値の高い暗号資産(仮想通貨)で、2009年から運用が開始されました。
ビットコインは認知度やセキュリティの高さから、多くの人々や企業に受け入れられ暗号資産誕生の先駆けといわれています。
今後もビットコインは、暗号資産(仮想通貨)市場における中心的な役割を果たし続けると予想されています。
ビットコインの過去の価格推移
ビットコインの価値は2009年の誕生から数万倍になっていますが、過去には何度か暴落を経験しています。主な価格の暴騰や暴落のイベントは以下のとおりです。
西暦 | 主な出来事 | 1BTCの価格(1ドル=150円) |
2009年 | ・ビットコイン誕生 | 0ドル |
2017年〜2018年 | ・暗号資産の取引所に対して登録制を導入 | 1.7万ドル(255万円)を突破。 |
2018年〜 | ・FacebookやGoogleが暗号資産の広告掲載を禁止 | 3千ドル(4.5万円)付近まで下落 |
2021年 | ・テスラが15億円分のビットコイン購入 | 6万(770万円)ドルを突破。 |
2022年 | ・ロシアのウクライナ侵攻 | 1.6万ドル(240万円)付近まで暴落。 |
2023年 | ・世界的な利上げやインフレ | 2023年10月現在:約2.8万ドル(約400万円) |
ビットコインは、世界的なイベントによって暴騰や暴落を繰り返しつつ価値を上げています。2021年のピークにはまだ戻っていませんが、仮想通貨の市場によっては今後も価値が高まる可能性は十分にあるでしょう。
ビットコインの買い時を見極めるタイミング3選
ビットコインの買い時を見極めるタイミングとして、以下の3点を紹介します。
- 価格が暴落しているタイミング【過去の暴落を紹介】
- ポジティブなニュースが報道されたタイミング
- 半減期のタイミング
ポイントをしっかり理解して、適切な買い時を見極めましょう。
価格が暴落しているタイミング【過去の暴落を紹介】
ビットコインは価格が暴落しているタイミングで仕入れると、その後の価格上昇による大きな利益を狙えます。価格の暴落は以下のようなタイミングで発生します。
- 大手企業がビットコインを売却した
- 暗号資産(仮想通貨)に対する規制強化が実施された
- 大手仮想通貨取引所が破綻した
そのため、暴落したタイミングでビットコインを購入できれば、今後の価格上昇による利益が見込めるのです。購入する際は価格暴落のタイミングを見極めましょう。
過去に起きた暴落事例
過去に発生した暴落の中でも、特に2022年のチャートは多くの投資家に対してインパクトを与えました。
ビットコインは2021年に高値を更新して、一時は1BTC=約6万ドル(当時のレートで約740万円)になりました。ただ、2022年にロシアのウクライナ侵攻や大手取引所FTX破綻などのネガティブなイベントが立て続けに発生して、約1.6万ドル(約220万円)まで暴落しました。
2023年10月現在は約2.8万ドル(約400万円)まで回復しているので、ビットコインの価値はまだまだ落ちていません。
ポジティブなニュースが報道されたタイミング
ポジティブなニュースが報道されたタイミングも買い時になる可能性があります。例えば、以下のようなニュースが挙げられます。
- 大手企業がビットコインを購入する
- 大手企業がビットコイン決済を開始する
- ビットコインが法定通貨として採用される
好材料のニュースが報道されたあとは、ビットコインの価格が上がる傾向にあります。ただし、ビットコインの価格変動スピードは早く、購入を検討している最中に値上がりしている可能性があります。
ビットコインの最新情報を逃さないためにも、ニュースや新聞などを毎日チェックしましょう。
半減期のタイミング
ビットコインを半減期※1のタイミングで購入するのもよいでしょう。
ビットコインは発行枚数を抑えないとインフレによって価値が下がってしまいます。半減期はビットコインの価格が上がるタイミングでもあるため、利益を出すチャンスです。
※1ビットコイン取引を承認する報酬を半分にする時期
次の半減期は2024年と予想されているので、これからビットコインを取引する方は、半減期を狙って取引することも検討してみましょう。
▼ビットコインのマイニングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/kyokasho-mining
ビットコインの買い時を見極める際の注意点
ビットコインの買い時を見極める前に、注意しておきたいポイントを3つ解説します。
- 変動率(ボラティリティ)が大きい
- ハッキングされる可能性がある
- 規制強化の対象となりやすい
事前に注意点を理解して、大きな損失を出さないように注意しましょう。
変動率(ボラティリティ)が大きい
ビットコインは価格の変動(ボラティリティ)が大きい仮想通貨です。ボラティリティが大きいと利益を出しやすい反面、損失リスクも高まります。
特に初心者の方は最初の投資額を少額にしておいて、価格の変動に慣れてきてから徐々に増やすとよいでしょう。
ハッキングされる可能性がある
暗号資産(仮想通貨)にはハッキングのリスクがあります。
暗号資産(仮想通貨)取引所では過去にハッキングによるコイン流出事件が発生しており、数十億円分のビットコインやイーサリアムが流出しています。暗号資産(仮想通貨)は歴史の浅い資産でありデジタル上で管理している点から、セキュリティ面のリスクは否定できません。
二段階認証の徹底やフリーWi-Fiの使用を避けるなど、まずは自分でできるセキュリティ対策を実施しましょう。
規制強化の対象となりやすい
暗号資産(仮想通貨)は法律やGoogle・Twitter(現X)など大手プラットフォームの規制対象となりやすいです。規制の対象になると、ビットコインの価値が暴落する可能性があります。
歴史の浅い資産であるため、今後も引き続き規制の強化が予想されます。ビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)の投資を始める際には、規制による価格変動の可能性もあることを意識しましょう。
ビットコインには将来性がある!買い時を判断する4つの材料
ビットコインの将来性を理解しておくと、買い時の判断材料として役に立ちます。
- ビットコイン決済が徐々に普及している
- 法定通貨として利用する国が増えている
- 暗号資産(仮想通貨)に対する法整備が整いつつある
- 暗号資産(仮想通貨)の中でも信頼性が高い
上記4つの項目について、詳しく解説します。
ビットコイン決済が徐々に普及している
ビットコインは日本円に換金するだけではなく、最近はビットコインで決済できるようになりつつあります。
スターバックスやペイパル、コカコーラなどの大企業でもビットコイン決済を開始しています。ビットコイン決済が普及すれば通貨自体の信頼度も高まり、市場価格にも良い影響を与えます。ビットコイン決済のさらなる普及に期待しましょう。
法定通貨として利用する国が増えている
ビットコインは、エルサルバドルや中央アフリカなどの国で法定通貨として採用されています。
ただし、ビットコインが法定通貨として初めて採用されてから2年しか経過していないため、まだ安定した通貨とはいえません。今後の世界的な普及による価格の安定や上昇に期待しましょう。
暗号資産(仮想通貨)に対する法整備が整いつつある
暗号資産(仮想通貨)に関する法律が各国で整備されつつあります。暗号資産(仮想通貨)は歴史が浅い資産であるため、法整備が追いついていませんでした。
最近は法整備が進んでいるので、今後は安定的な資産として価値も高くなることが予想されます。
暗号資産(仮想通貨)の中でも信頼性が高い
ビットコインは暗号資産(仮想通貨)の中でも信頼性が高いです。ビットコインはこれまで何度も暴落してきましたが、現在も価値を維持し続けています。
そのため、暗号資産(仮想通貨)投資においてビットコインは、投資家から人気かつ信頼されています。
▼暗号資産(仮想通貨)全体の将来像を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/cryptocurrency-future
ビットコインで利益を出すための3つのコツ
ビットコイン購入後を見越して、利益を出す3つのコツを知っておきましょう。
- 長期積立投資でリスク分散させる
- ビットコインと逆の値動きの仮想通貨を保有する
- 暴落時は空売りによる利益も狙ってみる
長期積立投資でリスク分散させる
長期積立は、以下2つの方法で損失リスクを軽減するおすすめの投資方法です。
- 定期的に定額を投資し続ける(積立)
- 購入した暗号資産(仮想通貨)を数年〜数十年保有し続ける(長期)
例えば、2009年(ビットコインの誕生年)に購入して現在まで保有していた場合、購入時より価値は上がっているので長期投資は成功しています。また、保有中に積立投資していた場合、利益はさらに大きくなる可能性があります。
短期的な利益も魅力的ですが、初心者の方はまず、長期積立を意識して暗号資産(仮想通貨)を購入してみましょう。
ビットコインとの連動性が低い資産を保有する
ビットコインと逆の値動き(ビットコインが下落した時に価格が上がること)の資産を保有すると、損失リスクの軽減につながります。逆の値動きをすることもある資産として株式や債券、金などが挙げられます。
2023年8月には、米国債の利回りがビットコインと逆の値動きをしていました。将来の見通しを考慮して資産を購入しましょう。
暴落時は空売りによる利益も狙ってみる
ビットコインの価値が暴落している場合、空売り(ショート)※2で利益を狙うのもよいでしょう。
※2資産を所有していない状態で売り注文を出し、価格下落後に安く買い戻して差額の利益を狙う方法
(例)ビットコインが1,000円で取引されている場合
- ビットコインの価格が下落すると予想して、1,000円で空売り
- 価格が700円に下落すると、700円で買い戻して300円の利益が得られる
ただし、予想に反して価格が上昇すると損失となります。特に暗号資産(仮想通貨)の価格変動は大きく、短期間で大きな損失が生じることも考えられます。
空売りは投資上級者向けの方法なので、初心者は「安い時に買って高い時に売る」王道の方法から始めましょう。
ビットコインに関するよくある質問
ビットコインについてよくある質問を4つまとめました。
- ビットコインは今から始めても遅くないですか?
- ビットコインの売り時のタイミングは?
- ビットコインが下落・暴落したときは買い時ですか?
- ビットコインを10万円で買った場合10年後にはいくらになりますか?
ビットコインを購入する前に、一つひとつ確認しておきましょう。
ビットコインは今から始めても遅くないですか?
ビットコインは今から始めても遅くないと考えられています。ビットコインの価格は大手投資銀行や著名人、価格予想モデルによると、今後も値上がりすることが予測されています。
また、ビットコインは一部の企業や国によって決済方法や法定通貨として採用されており、今後の普及次第で価格の上昇や安定が見込めます。そのため、今からでもビットコインへの投資は遅くないといえるのです。
ビットコインの売り時のタイミングは?
売り時に正解はありませんが、ポジティブなニュースによる価格高騰時やポートフォリオの調整時などがチャンスです。
買い時の見極めができれば売り時にも応用できますので、本記事の内容が参考になるでしょう。
ビットコインが下落・暴落したときは買い時ですか?
価格の下落・暴落時は買い時になる可能性が高いです。
暴落したタイミングでビットコインを購入すると、今後の価格上昇による利益が狙えるためです。買い時を見極めてビットコインを購入しましょう。
ビットコインを10万円で買った場合10年後にはいくらになりますか?
以下の条件で、ビットコインを10万円で購入した際の価格をシミュレーションしてみましょう。
- 1ドル=150円
- 10年前の2013年10月に10万円で一括投資(1BTC=約1.3万円)
- 2023年10月現在まで売らずに保有(1BTC=約400万円)
上記の条件で計算すると10万円は、2023年10月に約3,077万円となります。
ビットコインの買い時や将来性を見極めよう
ビットコインは金融市場や政治、著名人の発言などによって価格が変動するため、将来の値動きを100%予測するのは不可能です。完璧なタイミングでの購入は不可能ですが、いきなり100点を求めず70〜80点の投資を目指しましょう。
ビットコインは将来性が高く値上がりにも期待できるため、今から投資を始めても遅くありません。本記事で紹介した買い時を参考にして、ビットコイン投資を始めてみましょう。
▼ビットコインの具体的な買い方については、以下の記事を参考にしてみてください。
https://bitbank.cc/knowledge/column/article/how-to-buy-bitcoin