アルトコイン物色に早くも復活の兆し BTCは早々に売りをこなしたか

20日のビットコイン(BTC)対円相場は前日比5,597円(0.45%)高い1,255,598円と小高くなった。18日から循環物色の一巡で市場が調整局面となる中、前日は米連邦公開市場委員会(FOMC)7月会合の議事要旨が公開され、当局が追加緩和に否定的なことが明らかになりドルが買い戻されたこともBTCの弱材料となり、相場は一時123万円周辺まで押した。こうしたことを背景に、18〜19日の間で暗号資産(仮想通貨)市場は全面安となった一方、昨日には早くもアルトコインを物色する動きが散見され、モネロ(XMR)、ネオ(NEO)、オミセゴー(OMG)などに買いが入ると、この日のBTC相場は不安定な値動きを見せながらも下げ渋り、NY時間にドルが反落するのを眺めわずかに戻した。

BTCは早々に売りをこなした格好か。FOMC議事要旨の影響で一時的にドル高となったが、今回は緩和策が強化されなかったことが失望に繋がったまでで、ドル高の流れが持続する材料になるとは考え難い。また、米中関係や11月に迫る大統領選と、リスクと不透明感が燻る中、ドルの上昇余地は限定的と指摘され、BTCにとっては追い風の吹きやすい相場環境が続きそうだ。相場の戻りこそ弱いが、上述の通りアルトコインの物色も早くも戻ってきており、BTCは高値圏での揉み合いを続けつつ、買いが回ってくるのを待つ状態となるか。






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bitbank Report 2020/08/21:アルトコイン物色に早くも復活の兆し BTCは早々に売りをこなしたか