米CPI下振れもBTCは高値維持できず 不安定な値動き続くか

18日のビットコイン(BTC)円は1342万9953円から取引が始まった。東京時間のこの日の相場は前日の反動でジリ高に推移し、1360万円まで上昇。その後も小確りとした推移が続き、欧州時間は1360万円台での推移となった。米国時間朝方に発表された11月の米消費者物価指数(CPI)は、ヘッドラインとコア共に市場予想を下回る結果となり、BTCは一時9万ドル水準(≒1400万円)を試しにいったが、月次のデータが欠損していることもあり、1月の金利据え置き観測に変化はなく、1390万円で上げ渋りに転じた。その後は米株が高値から反落したことで、BTCも連れ安となると、ロングの投げを伴って1315万円まで急反落。米国市場引け後にはやや水準を戻し、終値は1330万9999円となった。


米CPIのコア指数は+2.6%と2021年3月以来の低水準となったが、月次や10月分のデータが欠損していることから、一過性の減速かを見極めるため、FF金利先物市場の金利見通しに大きな影響を与えなかった。本日は日銀の政策決定会合最終日だが、市場は0.75%への利上げを織り込んでいると指摘され、激しい円売りによる本邦株式市場への打撃は回避できると見ている。ただ、BTCは引き続き流動性の低下で不安定な値動きとなっており、昨日も指摘の通り、節目の8万ドル(≒1245万円)か9万ドルのどちらかに相場が滑りやすいと言え、突発的な変動には本日も注意しておきたい。他方、昨日はマイクロン・テクノロジーがAIデータセンター需要の拡大を背景に強気の業績見通しを発表した。これが昨今のAIバブル懸念を解消させるとは言い切れないものの、リスクオフムードはある程度緩和されよう。



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bitbank Report 2025/12/19:米CPI下振れもBTCは高値維持できず 不安定な値動き続くか










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