底堅さを発揮するBTC 燻る米中摩擦は今週がターニングポイント

26日のビットコイン(BTC)対円相場は8721円安(- 0.91%)の95.2万円と小幅に下落。この日の相場は対ドルで節目の9000ドル(≒96.7万円)を試すも勢いは続かず、週明けからは概ね93万円から97万円のレンジでの推移となっている。世界で段階的に進む経済活動の再開が株価の支えとなる一方、半減期後のハッシュレート低迷が続くBTCの上値は重い。他方、週明けからの騰落率は、26日終値時点で1万円高(+ 1.07%)と底堅さも伺え、需給の悪化や株式市場への資金流出が懸念される一方、今サイクルでの大幅なディフィカルティー下方調整が予想されることから、相場の底入れが見込まれ売り買いが拮抗している格好か。
想定以上に下値は限定的となっており、次回のディフィカルティー調整まで神経質な値動きが継続しつつも底堅い値動きとなるか。今朝方には、トランプ米大統領が中国の香港への国家安全法導入の審議を巡り、中国企業や当局者に対する制裁を検討していることが明らかになると、僅かながらBTC相場が値を戻す場面も見られた。伝統的金融市場は各国のロックダウン解除を好感している模様だが、第2次米中貿易戦争の火蓋は切り落とされる手前まで来ていると言えよう。同法の決定案は28日も採択される見通しで、米の対応が注目される。来月5日から6日の間に予定されるディフィカルティーの調整まで上値の重さは続こうが、リスク回避の買いも期待され底堅さも続きそうだ。引き続き、次回のディフィカルティー調整でアク抜けを想定している。











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bitbank Report 2020/05/27:底堅さを発揮するBTC 燻る米中摩擦は今週がターニングポイント