BTCは窓埋め達成で反発 勢いは今一つ?

24日のビットコイン(BTC)円は1658万1円から取引が始まった。東京時間はやや不安定な値動きで始まり、一時は今週の安値を切り下げるも、節目の11万ドル水準となる1650万円で綺麗に反発すると、終盤には1670万円を回復した。欧州勢参入後も底堅い推移となるなか、ドル円相場の上昇も円建てBTC価格の支援となり、米国時間序盤には週明け22日の相場急落後の戻り高値となる1683万5000円の上抜けに成功し、節目の1700万円に肉薄した。一方、米国株相場はこの日も軟調地合いが続き、BTCは上げ渋りに転じると、米国市場引け後にはやや水準を落とし、終値は1687万7565円となった。


23日のパウエルFRB議長のタカ派的とも取れる発言を受けて、昨日の米国市場はドル高、債券安、株安の流れが続いたが、BTCは11万ドルにタッチしたことでCMEの先物が窓埋めを達成し反発。流石に売られ過ぎと判断された格好か。とは言え、相場は週明けに指摘したテクニカル的なチャートポイントが密集する11万4000ドル(≒1695万円)周辺のエリアで上値を抑えられており、FRBの政策舵取りに不透明感が残るなか、今一つ勢いに欠ける。本日は8月の米耐久財受注や、GDP成長率を含む一連の四半期次データのほか、複数のFRB高官による発言も控えており、定量的・定性的な情報が入り混じる。どの情報が最も重要視されるかは判断し難いが、FRBによる利下げの継続可能性が疑問視されれば、BTCは昨日の上げ幅を縮小するだろう。


