2万ドル巡り小幅往来のBTC 米雇用統計でどう動くか

7日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に続落し、対ドルでは節目の20,000ドル(≒290万円)を僅かに下回った。前日から相場は280万円台中盤から戻りを試す展開を繰り広げ、この日の東京時間には4日高値の20,400ドル水準(≒296万円)上抜けをトライしたが、同水準で失速。海外時間に入ると英米債利回り上昇を受けた米株先物の下落に連れ安となると、本日発表の米雇用統計の結果を警戒し下げ足を速め、一時290万円を割り込んだ。その後は、米国債利回りの上昇一服もあり290万円を回復したが、今朝方にバイナンスチェーンの停止を受けたBNB相場の急落に連れ安となり、終値で再び290万円を割り込んでいる。


本日はいよいよ米雇用統計の発表を控えている(午後9時半)。今週は9月分のADP雇用レポートで民間雇用者数が強めに出た一方、9月最終週分の失業保険新規申請件数が急増するなど、結果を読み難い状況となっている。失業保険の継続申請件数が8月から下落傾向になっていることに鑑みれば、雇用者数の変化が大幅に下振れる可能性は低いと指摘され、どちらかと言えば米連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針が正当化される結果が想定される。週前半にはFRBのハト派的な転換を期待した米株やBTC相場の上昇があったため、雇用統計が強めに出れば上げ幅を縮小する展開に注意したい。


