ビットコイン2万ドル回復 上値余地はまだあるか?

29日のビットコイン(BTC)対円相場は反発。前日に20,000ドル水準となる277万円を割り込んだBTCだったが、東京時間のこの日の相場は売られ過ぎ感もあってか反発し、欧州市場序盤にかけて同水準を背に狭いレンジで揉み合いとなった。NY時間に入るとアップグレードが迫るイーサリアムとカルダノのETHとADA相場が強含み、BTCは保ち合い上抜けに成功し20,000ドル水準を回復した。しかし、先週のジャクソンホール会議で金融政策引き締めの長期化が示唆された米国の株式市場はこの日も下落。これがBTC相場の上値を抑え、戻りは限定的だった。


20,000ドルからの下放れを回避したBTC相場だが、昨日の反発は若干のショートスクイーズの助けもあった。20,000ドル台後半まで回復できれば更にショートスクイーズを連発して上値を伸ばせそうだが、米株市場が依然としてジャクソンホールでのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を消化する中、BTC相場の上値は限られていると指摘される。ただ、BTC先物資金調達率の推移から鑑みて売り疲れも指摘され、本日のBTC相場は方向感に欠ける展開となるか。


