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暗号資産(仮想通貨)用語集
暗号資産(仮想通貨)関連用語をわかりやすく解説
スマートコントラクト
スマートコントラクトとは、自動実行される契約を作ることができるプロトコルを指します。ブロックチェーン上で作成されるスマートコントラクトは、契約内容がプログラミングに沿って実行され、契約後の変更や不正が行われることがない仕組みとして注目を集めています。
契約は自動で執行されるため仲介者を必要とせず、契約の際のコストが大幅に減少することが期待されています。契約前であれば、スマートコントラクトは自由にプログラムすることができ、契約内容はオンライン上で確認することもできるため、非常に透明性が高いシステムと言えます。
自由度が高い一方で、契約内容を事細かに定義しあらゆる状況を想定しプログラムする必要があります。不測の事態が起きても予め設定された契約は必ず実行されるのもスマートコントラクトの特徴です。
プログラムにバグがあった場合でも契約は実行され、契約が無効になることはありません。暗号通貨の世界にはハッカーがバグを悪用するケースが多く報告されています。
2016年には、イーサリアム・プラットフォーム上のプロジェクトのひとつ「The DAO」で作成されたスマートコントラクトにバグがあり、ハッカーにより360万ETHが盗難される事件も起こっています。盗まれたイーサリアムは当時の時価で約52億円にのぼります。
イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏によれば、スマートコントラクトはペイメントサービス、保険契約、個人情報管理、商標登録などのアプリケーションとして利用できるようになるとされています。
スマートコントラクトの現状は開発段階にあり、実際に運用が可能なレベルに至るまで複数年単位の開発期間が必要であると言われています。一方、スマートコントラクトを活用しようと世界中でプロジェクトが立ち上がっているため、今後の発展が大いに期待できる技術です。