含み益割合は一時80%を割り込む、短期投資家のポジションは解消されたか

今週の値動き

- 今週のビットコインは11月24日の1362万円から取引が始まりました。週始めは横ばい推移となりましたが、1350万円近辺ではしっかり買われサポートラインを形成しました。週後半になると今週の高値を更新し1440万円にタッチしました。現在も1420万円台で推移し、移動平均線(24EMA)を上回り底堅い動きとなっています。今週は今のところ4.6%上昇しており、5週間ぶりの週足陽線となる可能性があります。先週までは売り一辺倒の相場となっていましたが、11月後半に入り買い戻しが入ってきています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、マイナスで推移する場面が増えています。価格が1300万円を割り込んだことでロングポジションの比率が低下しました。現在FRは小幅なマイナスで推移しています。
2.ロング・ショート清算推移
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- 今週は底堅い推移となったため、ロングポジション清算の連鎖が止まりました。先週は金曜日に2.3億ドルのロングポジション清算が発生しています。ロングポジションの清算額は徐々に減少しており、短期のハイレバポジションの多くはすでに解消されたものと考えられます。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在5.5%程度で推移しています。先週は一時4%を割り込む場面もありましたが、今週は底堅い動きとなったため先物が買われました。乖離率は今年の最安値圏を記録したことで底を打った可能性があります。
今週のオンチェーン
1.マイナーネットポジション
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- マイナーが保有するビットコインは先週大きく減少し、現金化されたものと考えられます。相場が軟調に推移したことで現物を処分するマイナーが多くいました。 今週に入り売りは減少傾向にあり、このままの流れが継続すると上値の重さも解消されるでしょう。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、含み益が出ているアドレスの割合を示したものです。先週の安値では77%まで下落しました。今年の最安値圏に近いこともあり短期投資家の多くは含み損を抱えているものと考えられます。先週の下落時に短期投資家のポジションが解消されていたら、調整も進んでいるでしょう。今年2月に起きたアメリカの関税ショック時にも90%までしか下がらなかった同指標ですが、足元では80%近辺で推移しています。
まとめ
- 先週のビットコインは一時1266万円まで下落する場面がありましたが、今週は買い戻しの流れとなりました。5週ぶりの週足陽線を記録する可能性があり、来月の相場はモメンタムが変わる可能性があります。デリバティブ市場では先物で底打ち感があり、こちらでも買いが入り始めています。オンチェーンデータでは短期のポジションの解消が示唆され、今後は上値も徐々に軽くなるでしょう。先週までの4週間で22%下落した反動もあり、来週から12月に入りますが足元では買われやすい相場状況となっています。









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