BTC続伸で10.7万ドルを試す 米下院での予算案審議に注目

10日のビットコイン(BTC)円は1612万9906円から取引が始まった。週末9日に発表されたトランプ米大統領による給付金計画に加え、この日は米中両政府が関税を引き下げたことで、東京時間のBTCは1640万円まで一段高を演じた。これによってドル建てBTC相場は4日の下げ幅を奪回すると、その後は上げ渋る展開が続いた。米株市場が始まると、BTCは一時上げ幅を吐き出したが、米政府機関の閉鎖解除への期待から米国株相場が上昇したことで、BTCも戻りを試した。米国時間終盤には1640万円近辺まで戻し、終値は1636万5023円と、円建てでも4日の下げ幅の殆どを奪回した。


本日の東京時間序盤には、米上院が政府機関閉鎖を終わらせるためのつなぎ予算案を賛成60、反対40で可決した。法案は早ければ今日にも下院で審議され、可決されればトランプ大統領のデスクに送られる。下院での審議がスムーズに進む保証はないものの、報道を受けてBTCはフライング気味に10万7000ドル(≒1652万円)を一時的に上回り、すかさず戻り売りによって押し返されている。本日も例によって公的機関からの経済指標の発表はなく、焦点としては米下院でのつなぎ予算案の審議の行方となるだろう。ここを通過さえすれば閉鎖解除まではとんとん拍子と言えるが、一部上院民主党員が妥協したことに対する党内からの不満も散見され、審議が長引けばBTC相場も失速する可能性に注意が必要だ。



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bitbank Report 2025/11/11:BTC続伸で10.7万ドルを試す 米下院での予算案審議に注目









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