BTC大幅続落で一時10万ドル割れ 米民間指標で明暗別れるか

4日のビットコイン(BTC)円は1646万1635円から取引が始まった。3日発生したバランサーの事件で不正流出した資金がイーサ(ETH)にスワップされていることが明らかになり、東京時間のBTCは1620万円を割り込み、その後も小甘い推移が続いた。欧州勢参入後には1600万円周辺で下げ止まるも、AIバブル崩壊懸念を背景とした米主要株価指数の下げに連れ、米国時間序盤には完全に1600万円を下抜けた。また、昨日は複数の大手米銀CEOが10%〜20%の株価調整を予想したことや、仏半導体メーカーのシークアンスが保有BTCの一部を売却したと明かしたことも市場心理を悪化させた。米国時間終盤のBTCは10万ドル(≒1534万円)を一時割り込んだが、今朝方には水準をやや戻し、1561万7388円でこの日の取引を終えた。


ドル建てのBTC相場は4月安値から史上最高値の半値押し水準となる10万350ドル(≒1540万円)周辺まで急落した。史上最高値からの下落率は昨日で20%を超え、BTCの高値圏での調整としては、出来高も伴っており、そろそろ押し目買いが入ってもおかしくない水準と言える。今夜はADP雇用レポートが控えており、政府機関閉鎖により労働統計局の雇用統計が今月も延期される見込みなだけに注目が集まる。労働市場の減速傾向が続けば、利下げ期待からBTCも米国株相場も反発の切っ掛けとなろう。ただ、BTCは地合いが弱いだけに、ADPが強めに出た場合は更なる急落に要注意だ。10万ドルを明確に割り込めば、4月のCMEの窓埋めで9万2000ドル(≒1412万円)までの下落も視野に入れておくべきか。



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bitbank Report 2025/11/05:BTC大幅続落で一時10万ドル割れ 米民間指標で明暗別れるか








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