FRB議長の利下げ期待牽制でBTC続落 米中首脳会談で切り返せるか?

29日のビットコイン(BTC)円は1720万1089円から取引が始まった。東京時間は売り一巡後に買い戻しが入り、終盤には1730万円まで上昇するも、海外勢参入後はFOMCを控え様子見ムードとなり、同水準での小動きに転じた。米国時間に入ると警戒感から下げ足を速め、中盤には1700万円を割り込む場面もあった。FOMCでは、2会合連続で25ベーシスポイント利下げが決定された一方、QT(量的引き締め)停止は12月からと決定された上、パウエルFRB議長は12月の利下げを巡って「既定路線ではない」と述べた。これを受けてBTCは1680万円まで一時急落したが、CME先物が窓埋めを達成したこともあり1710万円まで反発した。しかし、今朝方には戻り売りが優勢となり、終値は1685万7245円と3日続落した。


FRBの利下げは織り込み済みだったことから、QT停止の延期と12月の利下げが不透明となったことが失望感を生んだ。尤も、FOMCの影響で今週懸念していたCMEの窓が閉まり切っており、BTCはそろそろ調整一巡となっても良い頃と指摘される。パウエル議長は12月の利下げ期待を牽制した格好だが、「データ次第」ということに変わりはなく、利下げ継続の可能性は十分に残されていると見ている。本日は米中首脳会談が控えており、市場は週末の間に関係改善を織り込んで上昇していたが、昨日の下落で上げ幅を吐き出しており、再度買い戻される切っ掛けとなるか注目される。目先で相場が反発できれば逆三尊の形成も視野に入ってくることから、足元の水準を維持できるかが重要な焦点となるだろう。



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bitbank Report 2025/10/30:FRB議長の利下げ期待牽制でBTC続落 米中首脳会談で切り返せるか?









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