BTC反発も戻り高値は限定的 米雇用統計はまちまちな結果

16日のビットコイン(BTC)円は1343万5097円から取引が始まった。東京時間序盤の相場は弱含みに推移したものの、売り一巡後は1323万円から反発し、終盤には1340万円台に戻した。欧州時間は反動高の様相で1350万円を回復したが、延期されていた10・11月分の米雇用統計では、10月の非農業部門雇用者数が-10.5万人と政府閉鎖の影響が色濃く反映された一方、11月は+6.4万人となり、まちまちな内容で相場は上下に振れた。ただ、11月の失業率が4.6%と2021年9月ぶりの高水準となったことで、その後は1365万円まで上昇したが、市場の政策金利予想は大きな影響を受けず、米国時間終盤は揉み合いに転じた。終値は1360万3696円と反発したものの、戻り高値は限定的だった。


ドル建てBTC相場は、8万ドル(≒1238万円)への下落を回避し、8万5000ドル(≒1315万円)で踏み止まったが、前日に下抜けた短期上昇トレンドラインの回復には至らず、テクニカル的には引き続きダウンサイドリスクが残っている。11月の米失業率は、FOMCの今年の見通しである4.5%を上回っているにも関わらず、市場の反応は薄かったように感じるが、明日には11月の米消費者物価指数(CPI)も控えており、雇用と物価のデータが出揃うまで方向感は出にくいか。他方、本日はFRBのウォラー氏とウィリアムズ氏の発言を控えている。両者は労働市場の減速を背景に政策緩和の継続を支持してきており、昨日のデータを踏まえた発言が注目される。



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bitbank Report 2025/12/16:BTC反発も戻り高値は限定的 米雇用統計はまちまちな結果










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