米株続落もBTCは反発 2.1万ドル維持で安心感も

19日のビットコイン(BTC)対円相場は反発し一昨日の下げ幅を縮小。対ドル相場は21,000ドル(≒270万円)を回復した。今週はドル建てで昨年11月高値となる276.5万円の上抜けを試したBTCだったが、水曜日の米株の急落に連れて270万円を割り込んだ。しかし、今月の高値圏を維持した相場は、昨日の東京時間には266万円で下げ止まるとジリ高に転じた。米株はこの日も米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派的な発言や、失業保険申請件数の減少を受けて続落したが、BTCは俄かに反発し21,000ドル水準を僅かに上回り終値を付けた。


一昨日からFRB高官らのタカ派的な発言が相次いだ他、ジェネシスの破産申請準備の報道を受けてもBTC相場は底堅い。暗号資産(仮想通貨)関連企業へのFTXショックの影響に関しては、市場はもっぱら織り込み済みと言えるが、米株の下落に耐えたことに鑑みるに、足元のBTCには相当に押し目買い需要があると推察される。本日は欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁発言に警戒だが、利上げ幅縮小を支持してきたフィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言も予定されており、BTC相場は引き続き底堅い推移が見込まれる。相場の11月高値上抜けには材料不足感もあるが、21,000ドル水準を維持できれば来週の安心感にも繋がるだろう。


