クレジットカードで仮想通貨は購入できる!注意点や他の購入方法も合わせて解説
暗号資産(仮想通貨)を購入する際は、基本的に取引所へ現金を入金してから取引します。
ただ、取引所への入金は完了まで時間がかかるため、「クレジットカードなど入金速度が早いと言われている方法」を検討している方も多いでしょう。
本記事ではクレジットカードと仮想通貨の関係性やメリット、デメリットを中心に解説します。クレジットカードで仮想通貨取引を始めたい方は、参考にしてみてください。
仮想通貨はクレジットカードで購入できる
仮想通貨はクレジットカードでも購入できます。ただ、国内で取り扱っている取引所は少なく、クレジットカードで仮想通貨を購入したい場合は、基本的に海外取引所を利用する必要があります。
日本(国内取引所)では、2017年〜2018年に起こった仮想通貨ブームでの価格変動の大きさが懸念されて、クレジットカード購入が禁止となりました。
どのくらい価格変動があったのか、当時のビットコイン価格を確認してみましょう。以下はbitbankの2019年までのチャートになります。
最安値 | 最高値 | |
2017年 | 84,950円(1月に記録) | 2,332,385円(12月に記録) |
2018年 | 350,853円(12月に記録) | 2,000,620円(1月に記録) |
2017年は1年間で約30倍の価格上昇があったものの、翌年には約10分の1に価格が暴落しています。これだけの価格変動があれば、クレジットカード会社が仮想通貨の購入を禁止するのも無理はありません。
日本では仮想通貨のクレジットカード購入は禁止されているため、クレジットカードを利用したい場合は、海外取引所の利用を検討してみましょう。
クレジットカードで仮想通貨を購入するメリット
クレジットカードで仮想通貨を購入するメリットとして、以下の3点が存在します。
- 場所と時間を気にせずに購入できる
- ポイントが貯まる
- 送金の手間が省ける
あなたの投資目的と合っているか確認してみましょう。
場所と時間を気にせずに購入できる
クレジットカードの場合、場所と時間に関係なく仮想通貨を購入できるため、機会損失を防げます。
仮想通貨は価格変動が大きく、値上がりが始まると一気に高騰するため、購入タイミングを逃すケースも多いです。
クレジットカードならすぐに仮想通貨を購入できるため、あなたの好きなタイミングで取引できます。
ポイントが貯まる
仮想通貨をクレジットカードで購入する場合、カード会社によってはポイントが貯まる場合もあります。
入金額に応じたポイント還元を受けられるため、入金時に発生する手数料をカバーできるのです。
入金額が大きい方ほどポイント数も増えるので、クレジットカードで仮想通貨を購入する際は、ポイント還元率も意識してみましょう。
送金の手間が省ける
クレジットカードでの購入は、他の入金方法よりも送金の手間を省けるため、取引時間の短縮につながります。
クレジットカードで仮想通貨を購入できる場所は「海外取引所」がほとんどで、基本的に日本円で入金できません。
海外取引所を利用する際は、以下の手順を進めましょう。
- 国内取引所で仮想通貨を購入する
- 海外取引所に送金する
- 送金した仮想通貨で売買する
クレジットカードで仮想通貨を購入するデメリット
クレジットカードで仮想通貨を購入する際のデメリットは、以下の3つです。
- 手数料が高く日本円に換金できない
- 国内取引所はほとんど取り扱っていない
- 金融庁の認可を受けていない取引所が多い
クレジットカードの購入は便利ですが、デメリットも存在するので確認しておきましょう。
手数料が高く日本円に換金できない
クレジットカードで購入すると「取引手数料」と「決済手数料」が発生するため、通常の取引と比較すると手数料は高い傾向にあります。
また、使用できる取引所のほとんどが海外取引所なので、日本円に換金しにくいデメリットも存在します。
まずは、下記表で手数料の違いを確認しましょう。
クレジットカード決済 | bitbank入金手数料 | bitbank購入手数料 | |
手数料 | 5%~10% | 無料 | 0.12% |
クレジットカードの場合、現金購入より手数料が多く発生します。手数料の高さが気になる方は、クレジットカード以外の入金方法を検討してみましょう。
国内取引所では取り扱っていない
国内取引所では、そもそもクレジットカードを利用できません。クレジットカードを利用するためには「海外取引所」の口座を開設する必要があります。
国内取引所と海外取引所の違いは、以下表のとおりです。
国内取引所 | 海外取引所 | |
メリット | ・円で取引できる | ・取扱銘柄が多い |
デメリット | ・取扱銘柄が少ない | ・金融庁の認可がない |
基本的に国内取引所は、金融庁の認可する「暗号資産交換業者」に登録されているため、信頼性が高く安心して利用できます。一方、海外取引所は認可なしで営業しているため、トラブルに巻き込まれても対処するのが難しいです。
クレジットカードでの入金は難しくなりますが、安心して取引したい方は、国内取引所を選択しましょう。
金融庁の認可を受けていない取引所が多い
クレジットカードで仮想通貨を購入する場合、必然的に海外取引所を利用する機会が増えます。しかし、海外取引所は金融庁の認可を受けていません。
金融庁からの認可を受けていない場合、取引所に規制が入ってしまう可能性も考えられます。取引に不安を感じたくない方は、国内取引所を利用しましょう。
国内で仮想通貨取引を行うなら銀行振込がおすすめ
国内で仮想通貨取引を行う場合、銀行振込がおすすめです。
ここでは、国内取引所の銀行振込を行うおすすめの理由を3つ紹介します。
- 金融庁の認可を受けている
- 手数料が安い
- クレジットカードと比べて性能の差がほとんどない
それぞれ解説していきます。
金融庁の認可を受けている
国内取引所は金融庁が認可する「暗号資産交換業者」の登録を受けているので、信頼度が高く投資初心者でも安心して利用できます。
海外取引所とは違い、突然取引が制限されるリスクもほとんどありません。また、取引中にトラブルが発生したとしても、国内取引所なら日本語でサポートを受けられます。
安心して仮想通貨取引を行いたい方は、希望している取引所が「暗号資産交換業者」として登録されているか確認してみましょう。
手数料が安い
国内取引所の銀行入金の手数料は、クレジットカードよりも安い傾向にあります。
海外取引所のクレジットカード利用手数料と、bitbankの入金、売買手数料を比較してみましょう。
bitbank | 海外取引所(クレジットカード) | |
売買手数料 | ※1メイカー/-0.02% | ・メイカー/0.1% |
入金(決済)手数料 | 無料 | 5~10% |
※1 メイカー:取引板(気配値)に注文を並べて、市場の流動性を作る参加者
※2 テイカ―:取引板(気配値)に並んだ価格で注文を出す参加者
国内取引所の銀行入金はクレジットカード購入より手数料が安いです。手数料を優先する場合、国内取引所の銀行振込をおすすめします。
クレジットカードと比べて性能の差がほとんどない
銀行振込はクレジットカードと比較して、ほとんど性能の差はありません。
クレジットカードは、時間と場所に関係なく仮想通貨を購入できることがメリットです。ただ、銀行振込でもあらかじめ入金をしておけば、いつでも仮想通貨を購入できます。
そのため、国内取引所でクレジットカード購入ができなくても、特に気にする必要はありません。
【初心者向け】国内取引所の選び方
最後に、国内取引所を選ぶ際のポイントを紹介します。
- 手数料を安く抑えられるか
- 取引したい通貨を取り扱っているか
- 取引目的にあったサービスを揃えているか
上記ポイントを参考にして、あなたに合った仮想通貨取引所を選択しましょう。
手数料を安く抑えられるか
まずは、手数料が安く抑えられているかを確認しましょう。手数料は取引所によって異なるため、取引場所を選択する際は、以下の手数料を比較する必要があります。
- 日本円の入出金手数料
- 仮想通貨の入出金手数料
- 売買手数料
- 口座開設費用
特に「売買手数料」は取引所ごとに形式が異なるため、判断しにくい場合があります。余計なコストをかけずに取引するためにも、国内取引所を選択する際は「手数料」を確認しましょう。
取引したい通貨を取り扱っているか
取扱通貨は取引所によって異なります。購入したい通貨を売買できる取引所の口座を開設しましょう。
例えば「BNBコイン」は国内で「bitbank」と「バイナンスジャパン」のみ取り扱っています。購入予定通貨の取り扱いがない取引所を選択しても、あまり意味がありません。
取扱通貨を確認したうえで、取引所の口座を開設しましょう。
取引目的にあったサービスを揃えているか
取引所を選択するときは、あなたの目的にあったサービスがあるかどうかも確認しましょう。
取引所によって提供しているサービスが異なります。例えば、仮想通貨取引所の代表的なサービスは以下のとおりです。
サービスの名称 | 内容 | メリット | デメリット |
現物取引(販売所) | 運営企業と取引を行う | ・確実に取引が成立する | 取引所より価格が高い |
現物取引(取引所) | ユーザー間で取引を行う | 販売所より安く買える | 取引が成立しない場合もある |
レンディング | 保有通貨を預けて増やす | 保有資産を預けるだけで、資産増加の可能性がある | 一定期間引き出せない |
自動積立 | 積立したい通貨を自動で購入できる | ・手間がかからない | 短期間では資産が増えない |
レバレッジ取引 | 保有資産を担保に資産の2倍の金額を取引できる | 保有資産より大きい金額で取引できる | リスクが高い |
メインで利用するサービスがあるか確認したうえで、取引所の口座を開設しましょう。
仮想通貨取引はクレジットカードより現金取引の方が安い
クレジットカードは仮想通貨をいつでも購入できる便利な方法ですが、以下のデメリットもあります。
- 海外取引所でしか利用できない
- トラブルに巻き込まれる可能性がある(暗号資産取引業者の登録を受けていないため)
- 決済時の手数料が高い
損失リスクと手数料を抑えて仮想通貨を購入したい場合は、暗号資産取引業者登録の国内取引所をおすすめします。
仮想通貨の買い方については、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。