ビットコインキャッシュ(BCH)の今後はどうなる?将来性やAIの予想を紹介
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)から派生した暗号資産(仮想通貨)です。投資対象として人気の仮想通貨なので、ビットコインキャッシュへの投資に興味をもっている方も多いです。
ただ、ビットコインキャッシュが今後どうなるかをある程度予測しておかないと、想像とは異なる結末が待っているかもしれません。
本記事では、ビットコインキャッシュに将来性があるといわれる理由や、AIの価格予想などを解説しています。
【予備知識】ビットコインキャッシュ(BCH)の今後を占う価格情報
本章では、ビットコインキャッシュの現在価格と過去の価格推移を解説します。
- 現在の価格
- 過去の価格推移
まずは、ビットコインキャッシュについて深く理解するためにも、過去の歴史と現在を確認しておきましょう。
現在の価格
2023年12月現在、ビットコインキャッシュの価格は1BCH約235ドル(約35,250円、1ドル=150円)です。11月から12月は220ドル(約33,000円)から250ドル(35,000円)で推移しています。
現在価格は2023年初頭(約10,000円)と比べて高水準で、7月から横ばいとなっています。
ビットコインキャッシュ投資を行う予定の方は、利益を積み重ねるためにも、仮想通貨市場の動向や最新情報に注目しておきましょう。
過去の価格推移
2017年から2023年の間に起こった、比較的大きな価格変動を以下表に示します。
年 | 概要 | 価格変動 |
2017年 | 12月に最高価格更新後(約37万円台)大暴落。 | 約4万円→約37万円 →(2018年初頭)約1万円 |
2021年 | 相場全体の上昇トレンドに乗って急騰。5月には16万円台まで高騰。 | 約1万円→約16万円 |
2022年 | 仮想通貨全体が暴落する事件で下落。 | 約5万円→約1万5千円 |
2023年 | EDX Markets(米国の仮想通貨取引所)で取り扱う仮想通貨の1つとして選ばれたことによる高騰。 | 約1万5千円→約4万円 |
過去にもっとも高値だったのは2017年12月で、1BCH=約3,160ドル(約498,600円、1ドル=150円)でした。
2023年6月には、海外仮想通貨取引所「EDX Markets」がビットコインキャッシュの取り扱いを開始したことで、最大290ドル(約43,500円)まで高騰しました。
2023年12月現在まで、2017年のピーク価格には戻っていません。AIによると、10年後に価格が数十倍に上昇すると予想されているため、将来的には過去の記録を更新すると考えられています。
ビットコインキャッシュ(BCH)の今後に将来性はある?
ビットコインキャッシュの今後について、以下の4点を解説します。
- 決済手段として普及すれば価値上昇が期待できる
- 2024年の半減期で価格変動する可能性がある
- 基軸通貨に指定している海外取引所がある
- アップデートで利便性やセキュリティの向上が期待される
ビットコインキャッシュの将来性を判断するためにも、内容を確認しておきましょう。
決済手段として普及すれば価値上昇が期待できる
ビットコインキャッシュは投資対象だけでなく、決済手段としても利用されています。ビットコインキャッシュが決済手段として普及することで、価値の上昇に期待できます。
ビットコインキャッシュでの決済は、手数料が安く、手軽に送金できる点がメリットです。海外はもちろん、日本の一部企業でも、ビットコインキャッシュ決済は普及しつつあります。
ただ、2024年時点で仮想通貨の決済方法は一般的とはいえません。今後の普及に期待しましょう。
2024年の半減期で価格変動する可能性がある
ビットコインキャッシュは「2024年に半減期が訪れる」と予想されており、今後の価格に影響を与える可能性があります。
半減期とは、仮想通貨のマイニング※1報酬を半分にするイベントです。ビットコインキャッシュの場合、半減期は4年に1度で、前回は2020年4月に実施されています。
※1:仮想通貨の取引を検証して、報酬として新しく発行された通貨を得る作業
仮想通貨のなかには、半減期によって価格変動する通貨があるため、ビットコインキャッシュの価格上昇にも期待できます。
基軸通貨に指定している海外取引所がある
ビットコインキャッシュは海外の仮想通貨取引所で、基軸通貨※2として指定されています。基軸通貨として選ばれる仮想通貨は、信頼性や将来性を評価されたともいえます。
※2:取引所の基準となる通貨。日本では円、アメリカではドルが該当
ビットコインキャッシュを基軸通貨として選択している取引所としては、米国の仮想通貨取引所「EDX Markets」が有名です。
今後、ビットコインキャッシュを基軸通貨として取り扱う取引所が増えると、通貨としての信頼性も増すため、価値の上昇が期待できます。
アップデートで利便性やセキュリティの向上が期待される
ビットコインキャッシュはアップデートによって、利便性やセキュリティが向上します。
過去に行われたアップデートでは、ブロックサイズ※3が8MBから32MBに変更されたり、スマートコントラクト機能※4が実装されたりしました。
※3:ブロックチェーン上に記録するデータの最大サイズ。大きいほど取引速度が速くなる
※4:ブロックチェーン上で取引を実行する機能。金融取引やアプリ開発の基盤に利用される
アップデートで通貨の利便性やセキュリティが向上すると、価値の上昇が期待できます。ビットコインキャッシュへの投資を検討している方は、今後のアップデート情報にも注目しましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴
ビットコインキャッシュの主な特徴は、以下の2点です。
- ビットコインから分岐して生まれた
- 決済手段として利用されている
ビットコインキャッシュ投資を検討している方は、投資前に理解しておきましょう。
ビットコインから分岐して生まれた
ビットコインキャッシュは2017年8月、ビットコインからのハードフォーク※6で生まれた仮想通貨です。ビットコインのスケーラビリティ問題※7を解消するために開発されました。
※6:仮想通貨の仕様が変更になること
※7:通貨規模や利用負荷などが増大して、送金速度が落ちる問題
大元がビットコインであるため、通貨の発行枚数(2,100万枚)や半減期(4年に1度)は同じです。
ただし、ビットコインキャッシュは開発者グループ内の対立から誕生したため、ビットコインと通貨価格は連動していません。
ビットコインキャッシュを取り扱い際は、ご注意ください。
決済手段として利用されている
ビットコインキャッシュは、決済手段としても利用できる仮想通貨です。ビットコインキャッシュが利用できるサービスは以下のとおりです。
- 楽天
- PayPal
- Dish(米国の衛生放送サービス)
- AMC(米国のテレビ局)
国内通販サイトである「楽天」でも、ビットコインキャッシュ決済が可能です。また、米国大手の放送局で映画のチケットやオンデマンドの動画購入ができます。
仮想通貨としての利用が普及すると、価格上昇の可能性もあります。ビットコインキャッシュ決済の普及に期待しましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)が今後上がらないといわれる理由は?
決済方法としての普及や、アップデートによる価値上昇が期待されるビットコインキャッシュは、以下の理由から価格が今後上がらないともいわれています。
- 仮想通貨の法規制リスクがある
- ハッキングの恐れがある
ビットコインキャッシュに投資する予定の方は、あらかじめ把握しておきましょう。
仮想通貨の法規制リスクがある
仮想通貨は国際的に法規制が進められており、内容によっては通貨の価値を下落させる可能性があります。
たとえば、アメリカでは「ステーブルコイン※8」の規制が強まっています。
※価格が安定するように設計された仮想通貨の一種。
ビットコインキャッシュに関わる法規制が進むと、価格の下落も考えられます。
一方で、仮想通貨のセキュリティを向上させる規制に関しては、通貨の価値を高める可能性もあります。国際的な仮想通貨の規制の動向に、今後も注目しましょう。
ハッキングの恐れがある
仮想通貨取引所がハッキングを受けると、仮想通貨の価格低下につながる可能性があります。
過去にも仮想通貨取引所のハッキング事件が発生しており、その度にビットコインやイーサリアムなど仮想通貨の価格が下落しました。
しかし、近年では仮想通貨取引所のセキュリティが向上しており、ハッキングリスクは徐々に低下しています。仮想通貨取引所を選ぶ際は、セキュリティも重視しましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)の今後の価格予想
ビットコインキャッシュの価格は、AIでも予想されています。10年後の予想結果は以下のとおりです。
情報源(AI) | 2033年の予測価格 | 上昇率 (%) |
DigitalCoinPrice | 4,824ドル(723,600円) | 1953% |
CoinPriceForecast | 751ドル(112,650円) | 220% |
AMBcrypto | 1,078ドル(161,700円) | 359% |
※日本円は1ドル=150円で計算
AIによって差はありますが、10年後に最大で1953%の上昇率で成長すると予想されています。
あくまでAIの予想ですが、投資する際の参考にしてください。
ビットコインキャッシュ(BCH)の買い方
ビットコインキャッシュを購入する場合、以下の3ステップが必要です。
- 口座を開設
- 日本円の入金
- 通貨を購入
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。本章では、国内仮想通貨取引所「bitbank」を例に解説します。
口座を開設
まずは、以下の手順に沿って、仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
- 仮想通貨取引所の新規口座開設ページにアクセス
- メールアドレスを登録
- 届いたメールから登録用ページにアクセス
- 氏名や住所など個人情報を記入
- 取引の目的や投資経験などの情報を記入
- 本人確認書類を提出
パソコンだけでなくスマホからでも手続きが可能です。口座開設は数分で完了します。
日本円を入金
次に、パソコン・スマホから日本円を口座に入金します。
取引所によって振込先の銀行が異なるため、口座を開設する前に、対象の銀行を確認しておきましょう。bitbankの場合、「GMOあおぞら銀行ネット銀行」または「住信SBIネット銀行」が対象です。
通貨を購入
日本円を口座に入金したら、パソコンまたはスマホでビットコインキャッシュを購入できます。
仮想通貨取引所には「販売所」と「取引所」があります。投資経験のない方は、簡単に取引できる販売所の方がおすすめです。
ビットコインキャッシュ(BCH)投資で失敗しないためのポイント
ビットコインキャッシュに投資をする場合、以下の2点を意識することで、失敗を回避できる可能性が高まります。
- 市場の動向を分析する
- 長期的視点で投資する
投資を始める前に確認しておきましょう。
市場の動向を分析する
仮想通貨は、一般的に通貨の価格変動を予測して取引を行います。
通貨価格は、市場の動きに敏感です。たとえば、仮想通貨にとって良いニュースが報道された場合は、価格が上がる傾向にあります。
そのため、市場の動向を細かくチェックすることが、利益を上げるコツです。反対に、悪いニュースの報道が予想される際は、事前に売却すると損失を回避できます。
ビットコインキャッシュを通して損失を避けたい方は、市場動向の分析も欠かさずに行いましょう。
長期的視点で投資する
仮想通貨への投資は長期的な視点で行うと、損失を出す可能性が低くなります。
長期的な投資とは数年から数十年の期間、仮想通貨を保有し続けることです。短期間での売買を繰り返さなくて済むため、市場の分析に慣れていない初心者の方におすすめの投資手法です。
さらに、短期的な価格変動に影響されないため、精神的な負担も軽減できます。長期投資は途中で暴落しても、売却時の価格が購入時よりも高ければ問題ありません。
ビットコインキャッシュの将来性を感じている方は、長期投資も視野に入れてみましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)に関するよくある質問
最後に、ビットコインキャッシュに関してよくある質問を2つ紹介します。
- 2023年6月にビットコインキャッシュの価格はなぜ上がったのですか?
- ビットコインキャッシュに100万円投資したら10年後には何円になっていますか?
2023年6月にビットコインキャッシュの価格はなぜ上がったのですか?
EDX Marketsという海外の仮想通貨取引所で、基軸通貨として取り扱われる報道があったからです。
取引所の基準となる基軸通貨として登録されると、仮想通貨の信頼性につながるため、価格が上昇しました。
今後、別の仮想通貨取引所でも取り扱いが決まると、再度価格が上昇する可能性もあります。
ビットコインキャッシュに100万円投資したら10年後には何円になっていますか?
以下の条件で、100万円分のビットコインキャッシュを購入したと仮定します。
- 現在価格35,250円で購入(28.3BCH)
- 10年間売買せずに保有
- 10年後価格は「DigitalCoinPriceの予想」1BCH=4,824ドルを適用
上記の条件で10年間保有すると、100万円が約2,000万円になる計算です。AIの予想も参考にして、ビットコインキャッシュの将来性に期待しましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)の今後に期待してみよう
ビットコインキャッシュは、ビットコインから分岐した仮想通貨であり、決済手段や開発基盤(スマートコントラクト)として利用できる特徴を有しています。
海外の仮想通貨取引所では基軸通貨として利用されているため、将来性に期待できる仮想通貨といえるでしょう。
さらに、AIの予想では、10年後に最大1900%以上の価格上昇が予測されています。
ビットコインキャッシュの投資を検討している方は、本記事を参考にして、将来性を判断してください。
ビットコインキャッシュへの投資は、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。口座を保有していない方は、まず口座開設の手続きを行いましょう。