ライトコイン(LTC)の半減期はいつ?過去チャートから価格との関係を解説
暗号資産(仮想通貨)の中には、半減期が設定されている通貨もあり、今回紹介するライトコイン(LTC)も2023年8月に実行されています。
半減期は仮想通貨の価格に影響する可能性が高いです。そのため、ライトコインに投資する方は「半減期」について理解しておく必要があります。
本記事ではライトコインの半減期について、過去のチャートから考察した価格との関係や、次回半減期の時期などを解説しています。
ライトコイン(LTC)とは
本章ではライトコイン(LTC)の基本的な特徴について、以下の2点を解説します。
- ビットコインの次に歴史が古い暗号資産(仮想通貨)
- 取引速度が速い
仮想通貨投資は対象への理解が必要ですので、まずはライトコインの基本情報を知っておきましょう。
ビットコインの次に歴史が古い暗号資産(仮想通貨)
ライトコイン(LTC)はビットコインの次に歴史が長い仮想通貨で、2011年に誕生しました。
ライトコインは、ビットコインの送金遅延や取引承認速度などの課題を解決するために開発されました。
ライトコインはビットコインの次に古い歴史をもっているため、信頼性や知名度も高いです。日本ではあまり流通していない仮想通貨ですが、海外の取引所では人気のコインとして知られています。
取引速度が速い
ライトコインの取引速度は、ビットコインと比較して約4倍速いです。
ライトコインの取引速度が速い理由は、ブロックサイズを小さくしているためです。ブロックサイズとは、ひとつのブロックに収容できるデータの量のことで、サイズが小さいほど取引処理の時間が短くなります。
ライトコインの取引速度が速いと、少額決済や日常的な決済への適応、取引時のストレス軽減につながります。
取引速度の速さは、ライトコインが今後も注目されるポイントといえるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)の半減期とは
特定の仮想通貨を保有すると「半減期」というイベントが発生します。本章では、半減期について以下2つのポイントを解説します。
- マイニングの報酬が半減する
- 通貨の価値に影響する
ライトコインをはじめ、仮想通貨へ投資する方にとっては重要な知識です。投資前に理解しておきましょう。
マイニングの報酬が半減する
「半減期」とは、マイニングによる報酬が半分に減少するイベントで、仮想通貨の供給量を制限して、インフレを防ぐために用意されています。
マイニングとは、「複雑な計算処理を実施して取引を承認する作業」の報酬として新しく発行された仮想通貨をもらえるイベントのことです。
ライトコインの場合、半減期は4年ごとに訪れます。例えば、2019年に実行されたライトコインの半減期では、マイニングの報酬が25 LTC(約25万円)から12.5 LTC(約12.5万円)に減少しました※1。
※1:2023年12月時点の価格。1LTC=1万円で計算。
マイニング報酬の半減は、仮想通貨の価値を維持するために重要で、マイナー(マイニングを実施する個人・団体)や投資家、市場全体に影響を与えるイベントとして注目されます。
通貨の価値に影響する
半減期は「仮想通貨の供給量をコントロールする仕組み」となっています。そのため、供給量が減ると通貨の希少価値は高まり、投資家が購入することで価値も上昇しやすくなるのです。
実際、ビットコインやモナコインの価格が半減期直前から上昇した事例もあります。
ライトコイン(LTC)の半減期は2023年に行われた
2023年8月にライトコインの半減期が実施されて、マイニング報酬が12.5 LTC(約12.5万円)から6.25(約6.25万円) LTCに減少しました。ライトコインの半減期は、これまで4年に1度の周期で実施されています。
本章では、ライトコインの半減期に関する過去のイベントや今後の予定について解説します。
- 前回の半減期は2019年
- 次回の半減期は2027年夏の予定
ライトコインに投資している方にとって重要な内容ですので、ぜひ参考にしてください。
前回の半減期は2019年
ライトコインの半減期は、前回2019年8月5日に実行されています。前回は、ライトコインのマイニング報酬が、25 LTC(約25万円)から12.5 LTC(約12.5万円)に減少しました。
半減期は4年に1度定期的に実施されているため、今後も同じ周期で半減期が訪れると予想されています。
次回の半減期は2027年夏の予定
ライトコイン(LTC)の次回の半減期は、2027年の夏と予想されています。ライトコインの半減期を予測するサイト「Litecoin Halving」によると、具体的な日付は2027年7月30日と発表されています。
2027年の半減期が到来すると、マイニングによる報酬は現在の6.25 LTC(約6.3万円)から3.125 LTC(約3.1万円)になる予定です。
2027年の半減期も、ライトコインの価格に影響する可能性があるといわれている注目イベントです。次回の半減期に注目しつつ、ライトコイン投資を進めましょう。
過去のチャートから見るライトコイン(LTC)の半減期
ライトコインは、2023年以外にも2019年と2015年に半減期が実施されています。半減期が実施された際の過去チャートを参考に、通貨価格への影響を確認してみましょう。
- 半減期突入前に価格が上昇する傾向
- 半減期を見越した買い時・売り時
ライトコインで利益を上げるために注目すべき情報です。ぜひ参考にしてください。
半減期突入前に価格が上昇する傾向
ライトコインの半減期では、半減期前から価格上昇の傾向が見られます。半減期にマイニング報酬が半減すると通貨の供給量も減少して、価格が上がりやすくなるためだと考えられます。
過去のチャートから読み取れる半減期の影響は、以下のとおりです。
半減期の時期 | 価格の変動 |
2015年8月 | ・半減期前の6月は価格が200〜300円 |
2019年8月 | ・半減期前の5月は価格が9,000円円台 ・6月に入って最高15,000円近くまで上昇 |
2023年8月 | ・半減期前の6月は価格が12,000円台 |
これまでの傾向から、ライトコインは半減期に入る1〜2ヶ月前から価格に動きがあると分析できます。
半減期の特徴や傾向を理解して、ライトコインで利益を積み重ねましょう。
半減期を見越した買い時・売り時
※2023年の1年間チャート。半減期直前の7月頭に価格が上がっている。
ライトコインの半減期は、通貨価格に影響を与えるイベントです。そのため、半減期に利益を狙う際は、過去の傾向からチャートの動きを予測しましょう。
過去チャートから、半減期の1〜2ヶ月前から価格が上昇する傾向にあるとわかります。そのため、ライトコインの価格が上昇する前に購入することで、価格上昇の恩恵を受けられる可能性があります。
反対に、半減期後は価格が下落する傾向にあるため、売買は避けるのが無難です。
ただし、売買タイミングはあくまでも目安であり、実際の価格動向は世界の経済状況やニュース報道などによって変動する可能性があります。
ライトコイン投資を行う際には、最新の情報を収集して、慎重に判断するようにしましょう。
ライトコイン(LTC)はどうなる?将来性について
ライトコインに投資する方は以下のポイントを押さえつつ、将来性について考慮しておく必要があります。
- アップデートにより利便性が向上している
- 大口投資家もライトコインを購入している
- 決済方法として普及しつつある
- NFTやステーブルコインを作成できる
ライトコインは単なるデジタル通貨ではなく、ほかの機能も有しています。ライトコインの将来性に関わる知識となっているため、あらかじめ理解しておきましょう。
アップデートにより利便性が向上している
ライトコインはアップデートで利便性が向上する傾向にあるため、将来的な価値上昇が期待できます。
過去にはSegWit(セグウィット)という技術が導入されたことで、スケーラビリティ(送金の遅延)の改善、利便性の向上につながりました。
また、2022年3月には、Litecoin Core 0.21.2というアップデートが行われ、主にセキュリティが向上しました。
アップデートで実用性が高まると、通貨の価値も同様に高まります。今後もライトコインのアップデートに期待しましょう。
大口投資家もライトコインを購入している
オンチェーン分析会社Santimenによると、2023年は大口投資家※2のライトコイン購入が目立っていると報告されています。
※2:機関投資家や資産家のこと。巨額の金額を投資するため、通貨価格に大きな影響を与える。
大口投資家が投資を行っていることから、投資家の間でライトコインが注目されている可能性もあります。
大口投資家が注目しているライトコインの将来性に期待して、今のうちに通貨を購入するのもよいでしょう。
決済方法として普及しつつある
ライトコインは単なる投資対象ではなく、決済方法としても普及しつつあります。
ライトコインが利用できる決済方法としては、主に以下が挙げられます。
決済方法 | 概要 |
PayPal | オンライン決済プラットフォーム。買い物や決済などの取引で使用できる |
Burger King | 世界的バーガーチェーン。実店舗でも使用できる |
eBay | オンラインショッピングモールでギフトカードと交換できる |
ライトコインは実店舗やオンラインなどの決済方法として、世界中で活用されています。
ライトコインの決済が広まれば、通貨の価値も高まります。今後のさらなる普及に期待しておきましょう。
NFTやステーブルコインを作成できる
ライトコインは開発プラットフォーム「OmniLite」を実装しており、ライトコインのブロックチェーン上で、NFT※3やステーブルコイン※4を作成できます。
※3:ブロックチェーン上で発行されたデジタル資産
※4:法定通貨と連動して価格変動を抑えた暗号資産
NFTやステーブルコインは、近年注目されつつある資産です。デジタル資産や決済方法だけでなく、開発のインフラとしても活用方法を広げられるため、ライトコインの将来性にとってプラスに働くと考えられます。
ライトコイン(LTC)の価格に影響するその他要因
ライトコインは半減期以外のイベントでも、価格変動の要因をもっています。主な価格変動の要因としては、以下の2つが挙げられます。
- ビットコインやイーサリアムの価格変動
- 仮想通貨に関わるニュース報道
上記の要因を理解して、適切なタイミングでの取引を心がけましょう。
ビットコインやイーサリアムの価格変動
ライトコインの動向に影響力があるイベントは「ビットコインの価格変動」です。ビットコインは最初に誕生した仮想通貨であり、2023年12月時点で時価総額は1位です。
もっとも時価総額の高いビットコインの価格変動は、実質「仮想通貨市場の状況」を表しているため、価格変動は他の仮想通貨にも影響を及ぼします。
例えば、2021年5月にイーロン・マスク率いるテスラがビットコインを売却したニュースが報道されると、ビットコインの価格が急落し、同時にライトコインの価格も下落しました。
そのため、ライトコインを含むビットコイン以外の仮想通貨(アルトコインなど)に投資する際は、ビットコインの動きにも注目しましょう。
仮想通貨に関わるニュース報道
仮想通貨に関わるニュース報道も、ライトコインの価格に影響を与える可能性があります。
例えば、仮想通貨取引所FTXが破綻した2022年11月には、ライトコインの価格が下落しました。一方、2017年12月にビットコイン関連の金融商品がシカゴ・オプション取引所へ上場した際、ライトコインの価格は上昇しています。
ライトコインの価格は仮想通貨関連のニュースでも変動するため、半減期以外の要因を理解したうえで投資を行いましょう。
ライトコイン(LTC)についてよくある質問
最後に、ライトコインについてよくある質問3つを紹介します。
- ライトコインの半減期はいつ発生しますか?
- ライトコイン以外に半減期がある暗号資産(仮想通貨)はありますか?
- ライトコインの価格はいくらまで上がりますか?
ライトコインの半減期はいつ発生しますか?
ライトコインの半減期は840,000ブロック毎に発生します。
ライトコインは1ブロック約2.5分で生成されるため、半減期はおよそ4年に一度起こることになります。
ライトコインの価格は、半減期の1〜2ヶ月前から上昇して、半減期後に下落する傾向にあります。半減期による価格への影響を考慮して、ライトコイン投資を行いましょう。
ライトコイン以外に半減期がある暗号資産(仮想通貨)はありますか?
ライトコイン以外にも、半減期がある暗号資産(仮想通貨)は存在します。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BTH)
- モナコイン(MONA)
- ジーキャッシュ(ZEC)
ライトコインの価格はいくらまで上がりますか?
仮想通貨価格予想サイトのDigitalCoinPriceによると、ライトコインは2032年に1,429.44ドル(1ドル150円で214,416円)になると予想されています。
2023年12月時点の価格が約1万円であるため、10年間で21倍以上の価格上昇となります。
あくまでAIの予想ですが、ライトコインは投資家から期待されている通貨といえるでしょう。
次のライトコイン(LTC)の半減期は2027年!今のうちに購入しておこう
ライトコインの半減期は、次回2027年夏の実施が予想されています。
過去のチャートを見ると、半減期の1〜2ヶ月前から価格が動き始める傾向にあるため、ライトコインへの投資を検討中の方は、次回の半減期で利益を狙うのもよいでしょう。
また、ライトコインは決済方法や開発プラットフォームとしての活用も可能で、今後の普及によって価値の上昇が期待できる仮想通貨です。
将来性が期待されるライトコインを半減期前の今から購入して、利益を狙ってみましょう。
ライトコインを購入するためには、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。口座を保有していない方は半減期のチャンスを獲得するためにも、今のうちに手続きしておきましょう。