急反発からの足踏み 金、株、アルトコイン高に置いていかれたBTC
23日のビットコイン(BTC)対円相場は9,263円安(- 0.9%)の1,025,543円と小幅反落。前日の相場は、東京時間の序盤に金塊相場が1ヶ月ぶりの高値圏に浮上したのを眺め連れ高となり反発。NY時間に主要3指数が安寄りして始まると上値を抑えられる場面もあったが、金が東京時間に付けた高値を更新し、株価が値を戻しだすと、BTC相場は上値追いに転じ、米決済大手のペイパルが暗号資産(仮想通貨)の売買・保管サービスを計画している可能性があるとの報が出るとショートスクイーズを誘発し今月11日ぶりに104万円にタッチした。22日の終値は103万円台に乗せ、今月16日ぶりに月間でプラス圏に浮上したが、翌23日は時価総額上位の匿名系コインやステーキングコインの一部が高くなる中、BTCは付いて行けず、鈍い値動きに逆戻りした。
この日は金と米株が続伸し、BTCが上値を伸ばしてもおかしくない市況となったが、高値圏での揉み合いが続く中、前日の上げ幅をどれだけ維持できるか確かめる格好となった。昨日の反落からは、若干、拍子抜けな印象も受けるが、アルトコイン相場の上げとハッシュレートの戻りに鑑みるに、BTCに資金が流れてくるのも時間の問題かと見ている。DeFiおよびステーキングコインに市場の注目が集まる中、BTCにとっては今一つ材料に欠けるが、短期から中期の移動平均線が密集する足元の水準では引き続き底堅い推移が期待される(第1図)。
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bitbank Report 2020/06/24:急反発からの足踏み 金、株、アルトコイン高に置いていかれたBTC