停戦揺らぐも底堅いBTC 米利下げ期待が下支えに

24日のビットコイン(BTC)円は1536万9889円から取引が始まった。前日の相場上昇を受けて東京時間序盤は若干の揺り戻しとなったが、下げ幅は限定的となり1520万円を維持。終盤には1530万円を回復した。欧州時間に入ると、イスラエル・イランが停戦を維持するかを巡り不安定な値動きとなるも、やはり下値は限定的だった。米国時間には、カンファレンス・ボード(CB)の消費者信頼感指数が下振れた他、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が、大半のFRBメンバーが下半期の利下げを支持していると発言したことで、1530万円台後半に戻すも、ドル円相場の下落によって上げ幅は限定され、終値は1537万5643円とほぼ変わらずだった。


昨日はイスラエルが停戦に違反したとの情報もあったが、事態の悪化はしていない模様だ。一方、警戒していたパウエルFRB議長の議会証言だが、本人は改めて利下げに慎重姿勢を示したものの、経済見通しの通り、年内の利下げ支持派が政策担当者の半数以上であることが示された。昨今の弱い米経済指標も相まって、FF金利先物市場では9月の利下げを織り込む動きが顕著となっており、利下げ期待が目先のBTC相場の支援材料となろう。また、ドル建てBTC相場は昨日、小幅続伸しており、一目均衡表の雲上限、25日線やボリンジャーバンドのセンターラインを回復した。更なる上値追いは週後半と指摘したが、本日にも再度上値を試す可能性が指摘される。


