BTCは米国休場で小動き 三角保ち合いをかろうじて維持

19日のビットコイン(BTC)円は1522万3973円から取引が始まった。BTCは前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したものの、中東情勢の先行きを巡る懸念から底堅くも上値の重い展開となり、東京時間は前日終値を挟み込み揉み合いに終始した。海外時間に入るとドル円相場の上昇に支えられ、一時は1530万円にタッチしたが、トランプ大統領が条件付きでイラン攻撃を承認したと報じられる中、米株先物の下落に連れてマイナス圏に沈んだ。ただ、米国時間はジューンティーンスの祝日で薄商いとなり相場は下げ止まると、終値にかけて買い戻しが入り反発。終値は連日ほぼ変わらずの1522万7900円となった。


米国市場が休場だったこともあり昨日のBTCは小動きに終始した。今週は既に米小売やFOMCを通過し、これといった重要指標の発表はなく、米国の中東介入の有無が主な焦点となりそうだ。ホワイトハウスは向こう2週間以内に最終的な決断を下すと発表しており、市場の緊張感はしばらく高まった状態が続こう。ただ、米国債が安全資産として機能せず、長期債を中心に利回りが上昇すれば、BTCには追い風と見ている。他方、ドル建てBTC相場は昨日も三角保ち合いの下限をかろうじて維持したが、今日中に反発できなければ同水準を自動的に割り込む形となる。依然として一目均衡表の分厚い雲の中で相場は支えられると見ているが、保ち合い下抜けとなればある程度の値幅調整も視野に入れておきたい。


