BTC上昇もトランプの意味深発言で上げ幅縮小 影響は一時的か

16日のビットコイン(BTC)円は1528万1037円から取引が始まった。中東情勢を巡る楽観的な見通しを背景に週明けの米株先物が上昇すると、BTCも連れて東京時間終盤には1550万円まで上昇した。欧州時間に入ると一時失速するも、米国時間に入ると米株の上昇に連れ高となり持ち直した。更に、イランがアラブ諸国に対してトランプ大統領がイスラエルに即時停戦に合意するよう働きかけているとの情報が伝わり、1570万円を回復した。一方、今朝方にトランプ大統領がSNSで「全員テヘランから避難するべきだ」と発言した他、米国家安全保障会議(NSC)に対して作戦司令室で待機するよう命じたことで、BTCは上げ幅を縮小。終値は1544万3771円となった。


BTCは本日も底堅い推移が続くか。一連のトランプ氏の言動を受けてやや動揺している市場だが、BTCにとっては先週末と同様に地政学リスクによる売りは一時的にとどまるだろう。また、本日の東京時間に入ってトランプ氏が今週中にイランと停戦交渉と核協議を行うと報道されており、事態収束に向けた市場の楽観スタンスは戻ってくるだろう。ドル建てのBTC相場は昨日指摘した半値戻し10万6700ドル(≒1546万円)を回復しており、テクニカル的にも底堅さが示された。本日は米国でステーブルコイン規制法案(ジーニアス法案)の最終採決も控えており、法案が成立すれば暗号資産(仮想通貨)市場には追い風となるか。



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bitbank Report 2025/06/17:BTC上昇もトランプの意味深発言で上げ幅縮小 影響は一時的か