BTCは失速から小幅反発 ETFからの資金流出に歯止め

3日のビットコイン(BTC)円は1511万156円から取引が始まった。東京時間は1520万円台に乗せるも、米株先物が軟化する中反落し、終盤には1510万円周辺で推移した。欧州時間には一時1500万円近辺まで下落したが、米株先物が反発するとBTCも連れて持ち直した。米国時間には、4月のJOLTs求人件数が上振れた一方、UBSがエヌビディアの「買い」レーティングを維持したことや、米中両首脳の電話による通商協議を控え楽観的なムードが広がり、BTCは序盤に1540万円近辺まで反発。しかし、その後は複数のFRB高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、段階的に上げ幅を縮小し、終値は1518万5617円と小幅高にとどまった。


本日のBTCは徐々に戻りを試す展開が見込まれる。米中通商協議が今週中に実現する見通しの他、トランプ米政権は本日4日中に貿易相手国に最善の貿易交渉案を提示するよう求めており、通商協議進展への期待感が引き続き市場心理の支えとなろう。また、ビットコインのオンチェーン上では短期筋による利食いを示す動きが確認されるが、米国の現物ビットコインETFの昨日のネットフローは+3.7億ドルを超えており、機関投資家による利食いは一服した可能性が指摘される。金曜日の米雇用統計を控え大きな動きは期待し難いが、昨日も指摘の通り、ETFからの資金流出が止まれば市場のムードも好転するだろう。


