200日線を割ったビットコイン そろそろセリクラか

27日のビットコイン(BTC)円は1252万円から取引が始まった。エヌビディアの決算を通過して前日のBTCは下げ止まり、この日の東京時間は段階的に水準を戻し、一時は1300万円を回復した。一方、海外勢参入後には戻り売りが入り上げ幅を縮小。米国時間に入るとエヌビディアの急落が相場の重石となり、米国時間は下げ一色で東京時間の上げ幅を吐き出した。エヌビディアは決算で強気の業績見通しを示していたが、粗利益率は市場予想を下回っていた。ただ、米テキサス州上院銀行委員会が戦略的ビットコイン備蓄法案を満場一致で可決し、法案が議会審議に前進したこともあり、今朝方にはやや水準を戻し、終値は1273万3626円となった。


昨日発表された米経済指標はまちまちな結果となり、景気減速に対する懸念が米株式市場の重石となった格好だ。ただ、予てから指摘の通り、景気の軟化が示されることで、市場ではFRBによる利下げ前倒しを織り込む動きが確認され、BTCも米株も全体的に売られ過ぎな印象を受ける。しかし、ドル建てBTCは引き続き相対力指数(RSI)が30%を割っているが、本日は既に長期トレンドとして意識される200日移動平均線(8万1800ドル≒1223万円)を割り、更に下値を広げる展開となっている。尤も、過熱感から足元の狼狽売りもそろそろ一巡するとみており、相場の底入れは近いとの見方に変わりはない。



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bitbank Report 2025/02/28:200日線を割ったビットコイン そろそろセリクラか
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