BTC続伸もドル円下落で上値は限定的 地合いは改善に向かうか
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20日のビットコイン(BTC)円は1463万9264円から取引が始まった。FRBによるQTペース調整観測や、トランプ米大統領による暗号資産(仮想通貨)に対する発言を受け、前日のBTC円は反発。この日の東京時間も底堅い値動きとなったが、日銀による追加利上げ観測でドル円相場が下げ足を速めたことで、円建てBTCの上値は抑えられた。その後、寄り付きの米株式市場の下落につれて、BTCは1475万円から1455万円周辺まで急落を演じるも、米金利やドル指数の下落を眺め下げ幅を縮小。その後も確りと推移し、米国時間終盤には1480万円にタッチした。終値にかけては若干押し、1473万円でこの日の取引を終えた。
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ドル円相場の下落によって、円建てBTC相場の上値余地は限定されたが、ドル建てでは1.7%超の上昇を記録し、重要なチャートポイントとして指摘したボリンジャーバンドのセンターラインを回復した。日米金利差の縮小や、ウクライナ停戦協議を巡る不透明感からドル円相場に下押し圧力が掛かることが想定され、引き続き円建てBTC相場の上値余地は限定される可能性があるが、米金利の低下とテクニカル的なセンチメントの改善で地合いは改善に向かうとみている。また、昨日は米ユタ州で戦略的ビットコイン備蓄(SBR)法案が州議会下院での審議に前進。20日にはモンタナ州でも同様にSBR法案が議会審議に漕ぎ着けており、米国の州レベルでのSBR創設期待が相場の支援となるか。
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bitbank Report 2025/02/21:BTC続伸もドル円下落で上値は限定的 地合いは改善に向かうか