BTCは売り一巡も上値は限定的 米ビッグテックの決算に注目
28日のビットコイン(BTC)円は1587万6240円から取引が始まった。東京時間序盤は弱含みに推移するも、売り一巡後に切り返し1610万円近辺まで水準を戻した。しかし、これによりドル建てBTC相場が10万3000ドル(≒1602万円)にタッチするとその後は失速し、欧州時間にはジリ安に転じた。米国時間序盤には米株の反発に連れて1610万円台に乗せる場面もあったが、10万3000ドル周辺で再び上値を抑えられ失速。今朝方にはフランスの金融当局がバイナンスに対して資金洗浄と脱税の調査を始めたと報じられると、暗号資産(仮想通貨)は全般的に売られ、BTCは1560万円近辺まで下落した。その後はやや買い戻され、終値は1582万1065円となった。
昨日は米ハイテク株が反発した割にBTCの上値は限定的だった。仏当局によるバイナンス調査が相場の重石となったが、依然として調査が始まっただけであって相場への影響は一時的且つ限定的だろう。実際、BTCは今朝方に買い戻され、本日も地合いは小締まっている。ただ、明日未明にはFOMCとメタやマイクロソフトなど米ビッグテックの決算を控えており、それまでははっきりと方向感を示しにくいか。FOMCに関しては特段のタカ派的サプライズはないとみているが、ディープシークによるプチショックで株式市場が神経質になっている中、米ビッグテックの業績が振るわなければ、再びリスクオフムードが台頭する恐れもある。週明けの急落以降、底堅い推移となっているBTCだが、明日未明には再び10万ドル(≒1555万円)割れを試す可能性もあるだろう。
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bitbank Report 2025/01/29:BTCは売り一巡も上値は限定的 米ビッグテックの決算に注目