BTCは材料待ちで宙ぶらりん 方向感の鍵はやはりトランプか
22日のビットコイン(BTC)円は1652万7869円から取引が始まった。東京時間の相場は材料待ちで1650万円を挟み込み小動きに終始したが、欧州勢参入後には1640万円周辺まで水準を落とした。その後も相場は弱含みに推移し、米国時間序盤には1620万円近辺まで下落したが、米株式市場が上昇するのを眺め下げ止まった。しかし、この日もトランプ米大統領から暗号資産(仮想通貨)に関わる発言や大統領令はなく、米国時間のBTCは底堅くも上値の重い展開が続き、方向感を示せなかった。米国市場引け後も動意に欠ける展開が続き、終値は1625万9716円となった。
トランプ氏の肩透かしの食らい、BTCは材料待ちで宙吊り状態と言えるか。奇しくも今週は目星い経済指標の発表も控えておらず、トランプ氏が仮想通貨に関して動きを見せるまでは方向感を示しにくい状況が続きそうだ。昨日の米株式市場ではS&P500種が日中に最高値を更新するなど、堅調な推移となったが、BTCの上値は重く、目先の方向感はやはりトランプ氏次第と言えよう。とは言え、失望感を誘った大統領就任式後も現物ビットコインETFには8億ドルを超える資金流入が確認された。期待されていた仮想通貨に関する大統領令や発言は今の所ないが、トランプ氏の仮想通貨に関する動きを巡っては現状以上に悪化する余地も少ないと言え、BTCは高値揉み合いからブレイクアウトを試す展開を想定している。
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bitbank Report 2025/01/23:BTCは材料待ちで宙ぶらりん 方向感の鍵はやはりトランプか