モナコインの今後はどうなる?保有するかどうかの指標についても解説
モナコインは2014年に開発された日本発祥の仮想通貨です。
電子掲示板サイト「2ちゃんねる」で流行したアスキーアート「モナー」がモチーフとなっており、投げ銭としても利用されています。
本記事では、仮想通貨のなかでも比較的歴史のあるモナコインの基本情報や特徴、今後に期待できるかについて解説します。
モナコインの基本情報と特徴
モナコインの基本情報と特徴は以下のとおりです。
通貨名 | モナコイン |
ティッカーシンボル | MONA |
開発者 | Mr.Watanabe |
発行上限枚数 | 1億512万枚 |
発行日 | 2014年1月1日 |
モナコインは純国産の仮想通貨で、2ちゃんねるで流行したキャラクターがモチーフとなっています。
モナコインは「法定通貨の代わりになる」「ブロックチェーンを利用して新しいアプリを作る」などの目的ではなく、2ちゃんねるの「おふざけ」で生まれました。
モナコインには以下3つの特徴があります。
- 投げ銭として利用されている
- Segwitを実装している
- アトミックスワップに対応している
各特徴について詳しく解説します。
投げ銭として利用されている
モナコインは送金機能が優れている「ライトコイン」をベースに作られたため、投げ銭としても利用された実績があります。
ニコニコ動画やPixiv(ピクシブ:イラストコミュニケーションサービス)、ツイキャスなどのサービスで利用されていました(2024年1月現在は停止中)。
モナコインは送金速度が早く、ライブ配信者に投げ銭をする際にも活用できるため、今後サービスに実装される可能性もあります。
Segwitを実装している
モナコインは「Segwit」を導入しています。Segwitは「Segregated Witness」の略称で、仮想通貨の問題点である「処理速度」を早める技術です。
たとえば、ビットコインはブロック生成時間が約10分かかるのに対して、モナコインは約1.5分で完了します。
また、モナコインはビットコインよりも早くsegwitを導入したことで話題になりました。
アトミックスワップに対応している
モナコインはアトミックスワップにも対応しています。アトミックスワップとは、異なる通貨を仲介者の経由なしに取引できる技術です。
たとえば、仮想通貨を取引する場合、一般的に取引所を経由しますが、モナコインはユーザー同士での取引も可能です。
そのため、モナコインはアトミックスワップを利用できる「使い勝手のよい通貨」といえます。
モナコインの今後に期待できる?
結論、見方によってはモナコインの今後に期待できます。以下4つの観点から理由を解説します。
- 決済手段として利用される
- 海外取引所への上場が少ない
- 熱心なファンが多い
- 2023年ブラウザゲームが登場した
決済手段として利用される
モナコインは、Segwit やアトミックスワップを導入した機能性が高い仮想通貨です。そのため、今後決済手段として利用されるかどうかで将来性が決まります。
過去実績があるライブ配信サービスでの投げ銭や、オンライン決済に採用される件数が増えるかに注目です。
海外取引所への上場が少ない
モナコインは海外取引所での取り扱いが少なく、外国人の資金はほとんど入っていません。
そのため、海外取引所へ上場すると外国人による資金流入増加により、通貨価値の上昇につながる可能性があります。
国別の仮想通貨所有者の割合を見ると、日本は6%しか存在しないため、海外取引所に上場した場合、通貨取引量の上昇が予想されます。
国名 | 保有者の割合 |
ベトナム | 29%(1位) |
インド | 23%(2位) |
オーストラリア | 23%(3位) |
インドネシア | 22%(同率5位) |
日本 | 6% |
参考:DIME「国別の暗号資産所有率ランキング、3位オーストラリア、2位インド、1位は?」
「バイナンス」や「bybit」など、主要な海外取引所への上場による値上がりに期待しましょう。
熱心なファンが多い
モナコインには熱心なファンが多く、ほかの通貨と比べて売却されにくい傾向にあります。
以下のモナコインに関するサービスは、熱心なファンによって生み出されてきました。
サービス名 | サービス内容 |
Monappy | サイトを通してモナコインのやり取りができる(2024年1月現在はサービス終了) |
Tipmona | 他のTwitterアカウントに対してモナコインを送れる(2024年1月現在はサービス終了) |
Askmona | 掲示板型のコミュニティ |
また、モナコインと同じく熱心なファンが多い仮想通貨として、「DOGEコイン(ドージコイン)」が挙げられます。
DOGEコインは、米自動車会社テスラCEO「イーロンマスク」の発言をきっかけに価格が高騰した実績もあります。
そのため、モナコインの価値が急上昇する可能性もゼロではありません。
2023年ブラウザゲームが登場した
2023年にモナコインを利用したWebブラウザゲーム「Knights of Monadom」が登場しました。
Knights of Monadomは、モナコインチェーン上で発行されるNFT「モナカード」とChatGPTを利用する対戦型カードゲームです。
仮想通貨によっては誕生後、プロジェクトの進展もなく終了してしまう場合もあります。一方、モナコインは、誕生から10年経過した2024年現在でも利用されています。
今後の展開にも注目してみましょう。
モナコインには注意点も存在する
熱狂的なファンが多く通貨として使いやすいモナコインには、保有する際の注意点も存在します。
モナコインを購入する前に、以下4つの注意点を確認しておきましょう。
- すでに多くの国内取引所に上場している
- モナコインを利用できるサービスが終了しはじめている
- 他の通貨と比較して取引量が少ない
- 半減期の影響が小さかった
すでに多くの国内取引所に上場している
仮想通貨は新しく取引所に上場すると、投資家から注目されやすく、一時的に価格が上昇する傾向にあります。
モナコインはほとんどの国内取引所に上場しているため、一時的な価格上昇が見込めにくい状況です。
モナコインが今後注目を集めるためには、海外取引所に上場し、通貨としての評価を獲得する必要があります。今後の動向に注目してみましょう。
モナコインを利用できるサービスが終了しはじめている
モナコインを利用できる以下のサービスは、2024年1月時点で終了しています。
- Monappy
- Monazon
- tipmona
- モナバコ
上記のサービスが終了すると投資家が減るだけでなく、通貨の信頼性や将来性にも影響する可能性があります。
ただ、2023年にモナコインチェーンを利用したWebブラウザゲームが登場したこともあり、今後新しいジャンルでの利用が期待されています。
他の通貨と比較して取引量が少ない
2024年2月時点でモナコインは他の通貨と比較して取引量が少ないため、そもそも投資家から注目されていない可能性があります。
仮想通貨 | 取引高(24時間) |
リップル(XRP) | 約1,400億円 |
ドージコイン | 約670億円 |
モナコイン | 約790万円 |
リップル(XRP)は送金機能が高く、ドージコインはインターネットミームがモチーフとなっているため、モナコインと特徴が似ています。
ただ、モナコインの取引量は、他の通貨と比べると非常に少ないことがわかります。
モナコインは日本発祥の通貨で、2024年1月現在海外での取引がほとんどありません。海外取引所上場による価格変動に期待しましょう。
半減期の影響が小さかった
モナコインは、ビットコインと同じく半減期※が存在します。
※マイニング報酬が減少する期間
半減期に突入すると、新しく市場に供給されるモナコインが少なくなるため、基本的に通貨価値は上昇する傾向にあります。
ただ、モナコインは直近の半減期(2023年11月)で、価格がほとんど変化しませんでした。2024年1月現在の価格推移は、以下画像のとおりです。
ただ、モナコインはWebブラウザゲームに利用されているため、新しいジャンルへの展開による需要増加が見込めます。
新たなジャンルの参入による価格上昇に期待しましょう。
【予想】今後のためにモナコインを保有するべき?
モナコインは日本発祥の仮想通貨で熱心なファンも多い通貨です。ただし、モナコインだけを保有していると、価値が暴落したときにリカバリーできません。
仮想通貨を保有する際には、損失リスクの低下を目的として基本的に「分散投資」を行います。
そのため、モナコインだけでなく複数銘柄への投資をおすすめします。
ビットコインなどの主要通貨をはじめ、価格上昇に期待できる通貨は複数存在するので、余裕資金のある方は検討してみましょう。
コイン名 | 保有するメリット |
ビットコイン | ・仮想通貨の中で一番認知度が高い通貨 ・2024年1月米国で現物ETFとして承認 |
イーサリアム | ・時価総額2位の仮想通貨 ・イーサリアムチェーンを利用してアプリを作成可能 |
リップル(XRP) | ・国際送金に優れた通貨 ・リップル社が管理、運営を実施 |
DOGEコイン | ・インターネットミームから生まれたコイン ・イーロンマスク氏の発言で価格上昇したケースあり |
モナコインの今後によくある質問
最後に、モナコインの今後についてよくある質問3つを紹介します。
- モナコインの過去最高値はいくらですか?
- モナコインを作った人は誰ですか?
- モナコインは「ガチホ」するべきですか?
モナコインの過去最高値はいくらですか?
モナコインの過去最高値は2017年に記録した約2,400円です。2024年1月現在は約50円となっており、最高値から34分の1まで価格が減少しています。
新しいジャンルへの参戦や、海外取引所上場による価格上昇に期待しましょう。
モナコインを作った人は誰ですか?
モナコインは「Mr.Watanabe」と名乗る人物により開発されました。モナコインという名前は、2ちゃんねるのアスキーアート「モナー」が由来といわれています。
モナコインは「ガチホ」するべきですか?
ガチホとは一度購入したコインを保有し続ける投資手法です。基本的に価格が下落しても、保有通貨は売却しません。
しかし、モナコインは2024年1月現在、価格が下落し続けているため、ガチホはおすすめできません。
モナコインを取引する際には、デイトレードやスイングトレードなど短期取引がおすすめです。
モナコインの今後に期待しよう
モナコインは2014年に発行された仮想通貨で、2ちゃんねるのアスキーアート「モナー」がモチーフとなっています。
ネタコインに見えますが、Segwitやアトミックスワップなどの技術が導入されているため、通貨としても優れています。
ただし、2024年1月現在の価格は約50円と低迷しているため、安易な考えで保有するのはおすすめできません。
ブラウザゲームなど新しいジャンルへの展開や海外取引所への上場に期待している方は、モナコインの保有を検討してみましょう。