PoW(Proof of Work)

プルーフオブワーク

Proof of Work(PoW)とは、ネットワークのセキュリティ強度を高めるために演算作業の証明を行うことを指します。最も成功した実用例としてビットコインのPoWが挙げられます。ビットコインの考案者であるNakamoto SatoshiがPoWを導入したことで、管理者が存在しないネットワーク上でダブルスペンディング(2重支払い)を防ぐことに成功しました。

ビットコインのネットワークでは、新規のブロックを生成する際にPoWが必要となります。演算作業はハッシュ関数を用いて行われ、ランダムな値を求めます。0が連続して始まるNonceと呼ばれる値を求めることが要求され、PoWを行うマイナーはコンピュータを用いて演算作業を行います。マイナーは高性能のコンピュータを活用し演算作業を行うことで、Nonceを見つける確率を上げることができます。

演算作業の難易度は約2週間に一度変更され、Nonceが10分毎に見つかるよう調整されます。ネットワーク全体の演算作業量が増えると難易度は上昇し、演算作業量が減ると難易度が低下する仕組みになっています。

PoWは暗号通貨のネットワークをセキュアに保つ方法として現状最も有効な手段であるとされています。一定のリソースを消費して行われるPoWの結果としてブロックが生成されることで、管理者不在でも機能するトラストレスなネットワークを構築することに成功しています。

PoWの別の選択肢として注目を集めるのがProof of Stake(PoS)です。PoSはPoWと異なり演算作業を行うことがないため電力などの大量のリソースを必要としません。一方、セキュリティの強度はPoWに劣ると考えられています。また、ステークするコインの数が多いほど新規発行のコインをマイニングする可能性が上がるため、コインの分配に偏りがでることが懸念されています。

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