今週の価格はほぼ横ばいも投機筋のロングポジション積まれる
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今週の値動き

- 今週のビットコインは7月31日の412万円から取引が始まりました。週始めは底堅い動きとなりました。火曜日には一時今週の始値近辺まで下落する場面がありましたが、即座に買い戻され反発。価格は429万円まで上昇しました。一方、水曜日以降は上値が重い展開となり、利益を確定する動きがみられました。2週前の高値430万円を更新することはできませんでした。週後半は横ばい推移が続いており、現在は24時間移動平均線を僅かに下回った水準で取引されています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。これはロングポジションの割合が高いことを示唆しています。現在は0.012%で推移しています。FRはここ2週間で最も高い水準となっており、今週の値動きは上値が重いものの投機筋はロングポジションを積み増していることを示しています。
2.ロング・ショート清算
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- 今週のロングポジションとショートポジションの清算推移は、ロング側では7月31日に800万ドルの清算が発生し、ショート側では8月1日1000万ドルの清算がありました。値動きが上下に動く不安定な相場となったため、ロングとショートの両方で大きな清算が発生しています。現在の相場の短期トレードが非常に難しいことを表しています。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率は足元で上昇傾向にあります。8月1日に記録した4.6%を底値に現在は5.3%程度まで上昇しています。今週の値動きは前半に小幅に反発したため、投機筋は押し目買いを行っています。一方、5%を超える水準はやや買い手の過熱感を示す水準であるため、上値が重くなることにも注意が必要です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するBTCの数量は8月3日に下落する場面がありましたが、7月の後半から見ると増加傾向にあります。7月より以前は取引所保有BTCが減少傾向にあり、ユーザーの売り圧力の低下がみられました。一方、ここ2週間ほどは取引所への送金が増加しているため、足元の上値の重さの要因になっています。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインアドレスで含み益が出ている割合の推移は、足元で価格が下落している影響からここ2週間は低下しています。2週間前は78%で推移していましたが現在は69%を記録しています。高値からは10%ほど下落していますが、まだ多くのアドレスで利益が出ている状態にあり、利益確定の売りも出やすい状況です。
まとめ
- 今週のビットコインは上昇する場面もありましたが430万円がレジスタンスとなっており、高値を超えていく強さはありません。デリバティブ市場ではまだロングポジションの比率が高く、ポジションが解消されない限りは上値が重い展開が続くでしょう。オンチェーンでは短期で小幅ながら取引所保有BTCが上昇しており、こちらでも価格が上昇する可能性を低くしています。足元で価格は移動平均線近辺で推移し、値動きも小幅になってきており、様子見ムードとなっています。










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