ビットコインのデリバティブ市場では、資金調達率が徐々にプラスに振れる。過熱感が無い状況は継続
今週のビットコインは底堅い値動きが目立った。週始めの7日は480万円付近で揉み合う展開になった。日本時間の月曜日9時を過ぎたあたりから買いが強くなり上昇した。8日には間近高値となる525万円を記録したが、その後利益確定の売りが集中し、500万円を下回る場面もあった。下落した後は、押し目買いが入り安値を切り上げる展開に発展している。値動きからは強い買い需要が目立った。3週連続の陽線が期待できる状況だ。

今週は価格が上昇したこともあり、デリティブ市場の無期限先物取引の資金調達率は足元でポジティブに振れている。週始めは-0.07%とマイナスに振れていたが、価格の上昇と共にプラスが目立つようになった。ロングとショートのバランスがロング寄りに変化したことを示唆している。一方、ロングの資金調達率は0.06%低い値で推移しており、ロングポジションが大きく増えているわけではない。

価格の上昇もあり、下記チャートでは先週からショートの決済が増えていることがわかる。先週は4日に1900万ドルのショートの決済が発生している。8日に525万円まで上昇した際に1200万ドルのショートの決済があり、ショートの決済が目立つ1週間だった。今週の高値を記録した後の下落でロング側にも500万ドルの決済が入っている。短期のハイレバレッジのロングが決済された。

今週はショートの決済が相次いだせいか、キャッシュ建てとBTC建ての未決済建玉が共に減少している。キャッシュ建ては18万ドルから17万ドルに減少した。BTC建ては、先週の12万BTCから10.8万BTCにまで減少した。

オプション市場では、プットポジションの損失が目立つ。2月10,11日に期限を迎えるほぼ全てのプットポジションで損失が出ることになる。逆にここ数週間で損失を出し続けていたコール側では、今週は利益が出るポジションが増えそうだ。


ここ数週間、デリバティブ市場では売りポジションが増えていたことから、今週は底堅い値動きとなった。資金調達率を見ると徐々にロングポジションも増えているが、過熱感があるとは言い難い。現在の上昇のモメンタムが続けば来週以降も底堅い値動きが期待できるだろう。










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