BTC週次分析|ビットコインは短期地合い改善も上値は重い、ETFフローと長期投資家動向を注視

今週の値動き

- 今週のビットコインは、1232万円から取引が始まりました。相場の週前半は上値の重い展開となり、先週からの売りの流れが今週も引き継がれました。価格は24時間移動平均線を下回り、18日から19日にかけて1200万円近辺まで下落しました。ただし、週後半には1200万円付近で下げ止まり、徐々に買い戻しが入りました。足元では価格が24時間移動平均線を上回っており、短期的な地合いは改善しています。一方で、1240万円台前半から後半にかけては依然として上値抵抗が意識されます。今後は、このレジスタンス帯を明確に上抜けできると、上昇トレンド回帰が意識されるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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- 4月下旬から5月上旬にかけては、FRがマイナス圏で推移する時間帯が多く、特に価格が1200万円付近まで下落した局面では、ショートポジションに偏りやすい地合いが確認されました。この時期は、現物価格の弱含みに対してデリバティブ市場でも悲観的なポジションが積み上がっていたと考えられます。
- 一方、5月上旬後半から中旬にかけてBTC/JPYが1250万円を上回り、上昇基調を強める中で、FRは徐々にプラス圏へ転換しました。これは、先物市場でロング需要が回復し、上昇方向への期待が強まったことを示しています。ただし、この段階ではFRの上昇は比較的緩やかで、過度な投機過熱というよりは、相場上昇に伴う自然なロング需要の増加と捉えられます。
2.先物取引価格乖離率

- 3カ月先物と現物価格の乖離率は、足元で2%台前半まで回復しており、先物市場では中期的な上昇期待が一定程度維持されています。5月中旬の価格下落局面では乖離率が一時低下し、過度な強気ポジションは調整されましたが、マイナス圏に転じるような弱気化は見られていません。一方で、価格が1250万円付近を明確に回復できない中で乖離率が高止まりする場合、先物主導のロングポジションに偏りが生じる可能性もあります。現状では、先物市場の地合いは底堅いものの、現物価格の上昇が伴うかどうかが、強気基調の持続性を判断する材料となります。
3.先物清算推移

- 先物市場の清算推移を見ると、5月中旬の価格下落局面でロング清算が大きく発生しており、上昇基調を前提に積み上がっていた買いポジションが一部整理されたことが確認できます。FRがプラス圏で推移していたことを踏まえると、先物市場ではロング方向への偏りがあり、価格下落によってレバレッジポジションの解消が進んだと考えられます。足元では大規模な清算は一服しており、短期的な過熱感はやや後退しています。現在の反発はショート清算を伴う強い踏み上げというより、下落後の自律反発に近く、今後はロング清算後の需給改善が価格の下支えにつながるかが注目されます。
今週の米国現物ETF

- 米国現物ETFのネットフローは、5月初旬に大きく流入超過となり、BTC価格の上昇を支える材料となりました。しかし、5月中旬以降は流出超過の日が増えており、ETF経由の現物需要はやや弱含んでいます。特に価格が1300万円近辺から反落した局面では、大きめの資金流出が確認されており、相場の上値を抑える要因になった可能性があります。足元では流出額が縮小しているものの、明確な流入基調への回復はまだ見られていません。今後はETFフローが再び流入超過に転じるかが、現物需要の回復と価格反発の持続性を判断する重要な材料となります。
今週のオンチェーン
1.取引所保有BTC

- 取引所保有BTCは、3月下旬から4月下旬にかけて大きく減少し、現物市場では潜在的な売り圧力が抑えられやすい状態が続いています。取引所からのBTC流出は、投資家が売却目的ではなく長期保有に移している可能性を示しており、中長期的には需給面で下支え材料となります。一方で、5月中旬以降は取引所保有BTCがやや増加しており、価格下落局面で一部投資家が利益確定やリスク回避のためにBTCを取引所へ移した可能性があります。足元では現物供給の引き締まりが続いており、短期的には取引所流入の増加による戻り売りにも注意が必要です。
2.長期投資家ポジション変化

- 長期投資家のポジション変化は、5月上旬にかけて持ち直す場面が見られましたが、足元では再び低下しています。BTC価格が1300万円近辺から反落する中で、長期投資家の保有拡大ペースも鈍化しており、現時点では強い買い支えが確認されにくい状況です。一方で、指標が大きく崩れているわけではなく、長期投資家が明確に売り姿勢へ転じたというよりは、蓄積ペースが一時的に弱まっている段階と考えられます。今後は長期投資家のポジション変化が再び上向くかが、中長期的な需給改善と価格反発の持続性を確認するポイントとなるでしょう。
まとめ
- 今週のビットコインは、週前半に売りが優勢となり、一時1200万円近辺まで下落しました。しかし、週後半には同水準で下げ止まり、24時間移動平均線を上回る水準まで持ち直しています。短期的な地合いは改善しつつありますが、1240万円台前半から後半にかけては依然として上値抵抗が意識されており、反発基調が続くかどうかはこの価格帯を明確に突破できるかが焦点となります。
- デリバティブ市場では、FRがプラス圏で推移し、3カ月先物の乖離率も2%台前半まで回復していることから、先物市場では一定の強気姿勢が維持されています。一方で、5月中旬の下落局面ではロング清算が大きく発生しており、過度に積み上がっていたレバレッジポジションは一部整理されました。足元では短期的な過熱感は後退しているものの、価格上昇が伴わないまま先物市場の強気姿勢だけが残る場合は、再びロングポジションの偏りに注意が必要です。
- ETFフローや長期投資家動向には力強さが欠けており、上昇基調の持続性を確認するには追加の材料が必要です。今後は、ETFフローの流入超過、長期投資家の蓄積再開が確認できるかが、相場の方向感を判断する重要なポイントとなるでしょう。








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