ビットコイン週次分析|1097万円まで急騰も上値重い展開、デリバティブとオンチェーンが示す弱気シグナル

今週の値動き

- 今週のビットコインは2月23日の975万円から取引が始まりました。今週の日本は月曜日が祝日でしたが、週明けと共に売られる動きとなりました。火曜日には975万円まで下落する動きがあり、安値を試す展開となりました。一方週後半に入ると相場は反転しました。木曜日の朝方のエヌビディアの決算を材料にナスダックが上昇したため、相関性が強いビットコインにも買いが入りました。一時は1097万円まで上昇しましたが、ビットコイン単独の買い材料はなく、高値を付けた後は上値が重くなりました。現在は移動平均線近辺で推移し、短期的な調整局面入りしています。今週は現在のところ週次ではプラスを維持し、久々に週足がプラスを記録する可能性があります。短期的なモメンタムは上昇局面となっていますが、これまでの弱い展開を見る限り、上値は限定的であると予想されます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラスで推移しています。週の前半に価格が下落した際はマイナスとなる場面もありましたが、現在は小幅にプラスとなっています。ロングポジションの比率が回復したことを示しています。足元では下落するとマイナス、上昇するとプラスになる傾向があり、ポジションの変化が激しく、相場がレンジ推移する要因となっていると考えられます。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は2.5%を下回ってきました。現在は2.2%で推移しており、年初来の最低値となりました。今後3ヶ月の上昇を予想するトレーダーがポジションを縮小させています。弱気トレンドに備えたポジションに移行していることを示唆しています。
今週のオンチェーン
1.含み益割合推移
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- ビットコインの保有者の含み益割合は72%程度で推移しています。まだ高水準にありますが、高値からは30%近く下落しており含み損を抱えている投資家が多くいることを示唆しています。含み損を抱えている数量は約9.7万BTCとなり、2018年以降で見ても最高水準にあります。下落トレンドの最終局面では損失を確定させる強い売りが出る傾向があるため、注意が必要です。
2.長期投資家ポジション変化
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- 同指標は、155日以上の長期で保有されているビットコインの数量になります。相場の高値では減少傾向が続いていた同指標ですが、足元では上昇基調に移行しています。相場の下落が続いている中で長期投資家からの売りは減少傾向にあります。一方、依然としてマイナスで推移しており、相場のセンチメント改善には、同指標がプラス圏で推移することが条件となります。
3.利確/損切り・レシオ

- ビットコインの送金時のポジションのプラスとマイナスから算出される同指標の90日移動平均線が1を下回りました。損切りをするための送金が利確をするための送金を上回ったことを示唆しています。同指標が1を下回る水準は下落トレンドの中盤から後半にかけて見られます。これまでの2回の4年サイクルでは、レシオが1を下回ってから底値を付けるまで約4ヶ月間ほどかかっています。現在は損失を確定させるための売りが出やすく、上値を重くする要因となることが予想されます。
まとめ
- 今週のビットコインは975万円から始まり、一時1097万円まで上昇する場面がありました。ナスダック上昇を背景とした外部要因による反発でしたが、ビットコイン単独の強材料は乏しく、上値は限定的となっています。
- デリバティブ市場では資金調達率が小幅プラスで推移する一方、3ヶ月先物乖離率は年初来最低水準まで低下しており、中期的な上昇期待は後退しています。
- オンチェーン指標では、含み損保有者の増加や利確/損切りレシオの悪化が確認されており、下落トレンド後半に見られる特徴が表れ始めています。
- 短期的なモメンタムは改善しているものの、センチメントの本格的な回復には至っておらず、引き続き上値の重い展開を想定する必要があるでしょう。











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